お札と切手の博物館で、凹版印刷(おうはんいんさつ)」を体験しました。お札と切手の博物館は、以前は東京都新宿区市ヶ谷にあったのですが(かつて、訪問したことがあります)、現在は北区王子に移転しています。

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場所は、国立印刷局王子工場の隣り。王子駅の駅前で非常に賑やかな場所ですが、ここだけは写真撮影禁止です。

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凹版印刷は、お札に使われている特殊な印刷方法です。デザインを銅板にエッチングしたものを選び、それに印刷します。まず、エッチングした部分にインクを均等に塗り込み、その後表面部分のインクをそぎ取ります。さらに表面だけを拭き取ります。ちなみに、ハンコの押印は、インクを置くのが逆の、凸版印刷になります。

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インク拭き取り後の銅版。凹になっているエッチング部分だけにインクが残ります。

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湿った印刷用紙を載せ、ローラープレス機で均等に圧力をかけ、紙をインクに密着させることで、紙にインクを載せていきます。

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銅版と紙を慎重に剥がしていくと、印刷用紙にデザインされたインクが載りました!

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1mmより細かい線も再現できています。なるほど、この方式ならば、人間の目にも判別できないような隠れ文字を、紙幣に印刷することも可能だと実感しました。

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注)凹版印刷体験の撮影は、許可されています。