「ひろのてらす」は、広野町役場の敷地内に2016年3月にオープンした公設商業施設です。なかなか住民帰還が進まない原因のひとつが、震災後、利便施設、特に生鮮食料品を購入できる店がなかったことがあげられます。したがって、スーパーイオンをキーテナントとして、飲食店・フードコート・クリーニング店・リフォーム店の計5店が入居しました。双葉郡内で大手スーパーが営業を開始するのはここイオン広野店が初めてとのこと。

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イオンの中では、かなり小さな店舗だそうですが、生鮮食料品も並んでいます。通常のフルサイズのスーパーの品揃えのように、こだわりの食材はありませんが、手料理できる環境は揃いました。それにしても買い物客は男性が多く見受けられます。通常、スーパーの買い物は主婦が担当することが多いと思うのですが、店内の客の男性割合が異常に高い。

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おにぎり・お弁当は比較的充実していました。建設作業員のニーズは大きい。

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フードコートくっちーなは、町在住でサッカー日本代表の帯同シェフ 西芳照さんが運営するそうです。明るくて清潔な店内でした。

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ラーメン、うどん、そば、カレー、パスタ、海鮮丼、唐揚げ定食、とんかつ定食、ソフトクリームと、いったい何屋?メニューの種類の幅も広いが、価格の幅も広いです。食券に学割メニューもあることから、ふたば未来学園の生徒の利用も見込んでいるのでしょうか。

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外には山猿という麺屋さんが入居。店内のフードコートでも安価なヌードルを提供していることから、経営的には大変かも。個別事情は別としても、テナントの入れ替わりは、中期的には必ず発生することから、どういうテナントミックスにしていくかは、事前に考え、潜在的なお店と下交渉しておくのは、必要でしょうね。

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鉄骨平屋(床面積約1,100㎡)の施設整備の事業費は5億4500万円とのこと。その9割を国の補助金や交付税で賄うそうです。広野町は、町振興公社を指定管理者として運営していくようですが、注目です。