四倉パーキングエリアは、いわき市の常磐自動車道上にあるパーキングエリアです。最近のSA・PAの特徴のひとつでもあるのですが、売店へは高速道路を利用しなくても、一般道を利用して外から入ることができます。それで何が起こるかというと、SA・PAの食堂・売店へ地元が方々が日常的に利用するようになるということです。これって、もはや高速道路のサービスから完全に離れていて、地元密着の商業施設になることを意味しています。さて、どうなっているかというと・・・
 
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地元企業の産直や よつくら亭がテナントとして、食堂を運営しています。地元食材をたっぷり使っていて、ボリュームもあるということで、昼時には利用客で賑わっていました。

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産直や よつくら亭 には、地元の食材を利用した定食、ランチがたくさん用意されています。「カジキメンチカツ定食900円」「釜揚げしらす丼850円」「新鮮カツオ丼」等、魅力的なメニューが並びますが、一押しは、「サービス定食500円」です。500円ですよ、500円。あまりのリーズナブルさに驚愕です。
コロッケとメンチカツの上に目玉焼きがのって、ソースがたっぷりかかっております。下には千切りキャベツ。
コレにみそ汁とお新香とツナスパサラダが付いて500円は、カロリーたっぷり、お腹いっぱい、正にサービス定食です。地元の労働者にぴったり。
 
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あまりのコストパフォーマンスの良さに惹かれて、地元利用者が、サービスエリア裏手にある駐車場に車を停めて、ランチをしに通ってきています。

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実は、常磐道下り線のパーキングエリアには、駐車場・トイレ・自動販売機だけで、売店・食堂等はありません。しかし、側道を通りトンネルを抜ければ、上り線の売店・食堂に移動できます。

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常磐道下り線のパーキングエリアの建物は、トイレしかありません。しかしこの建物、よくみると、古民家を移築したものです。実は、高速道路開通のために用地買収を行ったときに、移転・取り壊した古民家に使われていた梁をそのまま使って建てたそうです。NEXCOさん、やるなあ。

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そう、このベンチの木材も、買収・移転対象となった建物の木材を利用、なにげなく配置された石も、買収・移転対象となったものを再利用しているそうです。何気なく利用している四倉パーキングエリアですが、これまでの流れを感じることができるような施設です。

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