地方独立行政法人 国保旭中央病院には附属の看護学校が併設されています。旭中央病院附属看護専門学校の定員は60名。3年で卒業し、卒業生のほとんどは旭中央病院に、就職するそうです。看護師不足が叫ばれている昨今、自前で新卒の看護師を確保できることは、医療レベルを維持する上で大きなアドバンテージだと思います。では何故、看護学校の卒業生が外部に流出せずに、そのまま病院に残ってくれるのでしょうか。

<独法に移行の国保旭中央病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267690.html

磐城共立病院にも附属の看護師養成学校として磐城共立高等看護学院が、定員40名で設置されています。しかし、卒業後の進路は必ずしも、共立病院とは限りません。県外流出も3割以上発生していて、せっかく育てた学生を市外流出させてしまうのは勿体ない。

<磐城共立高等看護学院 進路先>
http://www.mikito.biz/archives/37310720.html
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看護師という資格は、職業適性さえあえばキャリアとして非常に有利だと思います。その理由は、第一に賃金、第二に働きやすさです。すなわち看護師の賃金は、労働者平均よりも高く、資格さえあれば、職場をやめても、夫が転勤しても、新たな職場で働けるからです。

それであっても看護師不足なのは、看護師をやめて復職しない潜在看護師が増えているためだといわれています。看護師がやめる最大の理由は、勤務時間・シフトに対する不満、そして人間関係といわれています。いずれも人数が少なくなり、忙しくなると、ますます悪くなるという、負のスパイラルに陥りがちなヤツです。

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こちらの看護師が卒業後、総合病院国保旭中央病院に就職する要因の一つが、修学援助のため奨学金支給制度です。千葉県・旭市・病院それぞれの奨学金を組み合わせれば、学費をまかなえるだけでなく、生活費の一部が支給される仕組みで、卒業後、同病院で3年間勤務すれば返済免除されるのです。

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そしてその奨学金制度と併せて、学生は、格安で寮に入ることができます。両親にとっては、高校卒業後、こちらに入学さえすれば、まったく仕送りの心配がありません。学生にとっても、奨学金から、学費と寮費を払っても、若干のお小遣いが出ます。そして卒業すれば、これまた病院が提供する格安の看護師住宅(病院の敷地内に
ワンルーム 約300室、賃料:月3,500円~6,500円程度)に引っ越し、毎月25万円程度の給料が出ることになります。奨学金の返済免除となる3年の任期を終えたら、そのまま病院に残るも良し、都内の病院に転職するも良し。これなら安心して、高校生が将来のキャリアプランを描けます。そうやって新卒のナースが増えれば、先輩看護師の負担も軽減され、前述の人手不足による「負のスパイラル」の逆になり、働きやすい環境、引いては良い医療サービスの実現につながるのだろうと思います。

<国保旭中央病院の看護師募集条件は、コチラ>
http://bit.ly/1RRrYqa
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