東日本国際大学内で、定期的に論語素読教室が行われています。聞くと、小規模ながら10年以上継続しているそうです。

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使用するテキストは、「現代訳 仮名論語」。もともとのオリジナル論語は、約2500年前の中国で作られた全20篇・約500の章句。当然ですが、現代の日本人が読めるものではありません。その全漢字にふり仮名をうち、全文が読み下し文になっていて、誰もが通読できるようにした本がこの「仮名論語」です。さらに、各章句の上に簡単な解説がついています。習字の自筆で印刷された文章は、とても味わい深いです。 

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著者は、伊與田 覺氏。論語普及会を設立した、中国古典の求道者は、次のようにおっしゃったそうです。 
「古典を学ぶ上において大切なことは「素読」です。素読は、天命に通ずる先覚の書を、自分の目と口と耳とそして皮膚を同時に働かせて吸収するのです。これを百篇繰り返し繰り返し続けることによって、自分の血となり肉となるのです。それが時あって外ににじみ出ると風韻となり、そういう人格を風格ともいうのです。」

なるほど、論語と素読は、そのような関係なのですね。
 
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