子どもへの学習支援について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁  
動画: https://youtu.be/0nCjgiPnHTU

(1) 先進地について
(ア) うしく放課後カッパ塾の視察
全国の小中学生を対象に実施される全国学力テストの結果、福島県平均が数学A,Bとも全国平均を下回るという結果が出されており、こども達の理数系科目の強化が、市教育委員会からの答弁でいただいております。学力は学校の授業だけで養われるものではなく、家庭や学習環境も大きな要因であります。こどもへの学習支援の先進地として、平成27年9月議会において、私の一般質問でうしく放課後カッパ塾を紹介させていただきました。放課後の学び場事業「うしく放課後カッパ塾」として全家庭向けに提供している先進自治体であります。基礎学力の向上や、学習習慣の定着を図るための児童の自主学習を支援しております。
市においては、こちらの取組みを実際に現地で視察し、調査研究してきたと伺っておりますが、そこから得られた知見をお示し下さい。

<平成27年9月議会 うしく放課後カッパ塾は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45362006.html

(教育部長)
教育委員会におきましては、児童生徒の確かな学力の向上を図るため、学校における学習指導の改善・充実に鋭意努めているところであります。
一方で、学力向上のためには、児童生徒の学習意欲の向上や学習習慣の形成はもとより、家庭も含めた授業時間外での学習時間や学習の質の確保も重要なことであると捉えております。
このことから、授業時間外での子どもたちの学習を支え、基礎学力の向上や学習習慣の定着を図るために、放課後における児童生徒の自主学習支援として行われている「うしく放課後カッパ塾」の状況を昨年9月に視察してきたところであります。

(イ) 本市への適用の検討
うしく放課後カッパ塾から得られた知見を元に、どのように本市へ適用していくか伺います。

(教育部長)
牛久市においては、市内すべての小中学校13校で放課後学習支援を実施しており、視察した小中学校におきましても、担当する指導者と子どもたちの関係が良く、多数の子どもたちが集中して学習する姿が見られた一方、指導者の人材確保や配置が最大の課題であることなど、参考となる貴重な情報を得てきたとの報告を受けております。
これらのことから、本市において、同様の事業を導入するためには、指導者となる人材の確保や中学校の学習支援に対応することができる指導力のある人材の配置、さらには、自ら学ぶ意欲を喚起するため、学び方を身につけさせる手法に配慮した学習支援の導入が必要であると考えております。

(2) 学習サポート連携事業について
(ア) 学習サポート連携事業の目的
学習進度の遅れや、学習環境が整っていないこども等に対して、広くそれをサポートして欲しいと思います。先進地視察から得られた知見を元に、平成28年度から開始予定の学習サポート連携事業について伺います。

(教育部長)
学習サポート連携事業につきましては、子どもたちの確かな学力の向上を目的に、学校・家庭・教育専門事業者等が一体となり連携した取組みを推進する事業であります。
本事業においては、放課後、教育専門事業者による学習支援を行うことにより安定的に質の高い指導を提供するとともに学習によって得られた力についても適切に評価して参ります。
また、その評価結果を踏まえて、子どもたちの学習習慣や生活習慣の充実を図るために教員や保護者を対象とした勉強会や研修会を行うなど、その連携体系を構築することにも重点を置き、事業を展開して参る考えであります。

(イ) 対象学校
対象学校を伺います。

(教育部長)
平成28年度の対象校につきましては、これまで取り組んできた学力向上のためのつなぐ教育の実施状況や全国学力・学習状況調査における質問紙調査の結果等も参考にしながらモデル地区における2つ程度の中学校を選定し、成果と課題を検証しながら、学校・家庭・地域が連携した子どもたちの学習を支える仕組みを構築してまいりたいと考えております。

(ウ) 対象生徒
対象となる生徒を伺います。

(教育部長)
対象とする生徒につきましては、それぞれの中学校において、すべての学年を対象に希望者を募り、実施していく予定であります。

(エ) 今後の方向性
児童の学習を補強する場として、このように授業をサポートするような学習の機会の提供は、非常に有用だと思います。今後、この事業を広く展開していただきたく、今後の方向性を伺います。

(教育長)
学習サポート連携事業は平成28年度は、中学校2校でモデル事業として開始していくわけですが、そこで得られた知見をしっかりと検証して、それが市内の中学校等にどのように拡大できるかについては、その検証結果を踏まえて考えて参りたいと考えております。

(オ) 実施の規模
どの程度の人数・規模で実施していくのか伺います。

(教育部長) 
今のところ考えているのは教師一人に対して生徒10名の割合で、やっていきたいと考えております。一つの学校に対して30名程度、2校ですから合計60名程度で、まずはやっていきたいと考えております。
 
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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。