紀の国屋のそばは、つなぎを一切使わず、信州戸隠のそばの実をその日使う分だけ自家で皮むきし、製粉し、挽きたてのうちに生粉打ちにし、数秒だけ熱湯でゆでるそうです。注文受けてから蕎麦を打つから時間がかかるとのこと。 近所ではあるのでが、とても敷居が高いので、はじめての入店でした。

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お昼過ぎに入店しましたが、人の気配がない。引き返そうかとすると、女将さんが出てきて、奥のこたつに通されました。メニューをみると、ソバ1300円~。入ってはいけない店だったかと後悔しているうちに、しばらくすると常連?と思しきお客が数名入ってきました。

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女将に相談すると、盛りそば(小)1300円は量が余りに少ないので、盛りそば(中)1600円がオススメとのことなので、それを注文。しばらく待ちます。その間、蕎麦豆腐とお総菜?が「お通し」のように提供されました。蕎麦豆腐は、モッチリネットリしていて、ワサビ醤油でいただきました。
 
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焼きソバ300円。ソバ粉をモチ状に固めて焼いたもの。信州戸隠の豆が入っていて、アクセントになっています。

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蕎麦はかなり細めです。十割そばなのに、ブツブツ切れず、ツルツルとのどごしがいいです。まちがいなく、非常にクオリティが高く、美味しいお蕎麦です。量もちょうどよかった。
 
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ざるそば1600円は、ちょっと高いかも?と思っていましたが、新そばに薬用大根おろしと、けんちん汁、通常のそばつゆの3種類の味が楽しめて、かつ蕎麦豆腐やお総菜も付いて、ボリュームがあるので、1600円は意外にお得かもしれません。
 
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実際に、蕎麦を石臼で挽いているのを見せて頂きました。店舗の入口、入ってすぐにどーんとした存在感で置かれています。注文が入るたびに、この石臼が動き始めるわけです。

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蕎麦の実が石臼に少しずつ投入され、挽かれて粉になっていくのが、わかります。少しでも香りを失わないよう、熱の発生を抑えるために、石臼の回転速度を1分間16回にとどめるというこだわり。

<石臼の動画は、コチラ>
https://youtu.be/IJTkwO73XC4
https://youtu.be/u8RS5ybCRJ0
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蕎麦を美味しくいただくために、「挽き立て・打ち立て・ゆで立て」で提供する。店主のこだわりが、この店のクオリティを支えています。そのこだわりが、新規顧客に敷居を高く感じさせてもいるのですが。

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