「離島キッチン」という飲食店。経営しているのは、島根県海士町(あまちょう)の観光協会です。お役所以上にお役所らしいと揶揄されることの多い各地の観光協会ですが、こちらの経営センスは目を引きます。

自分たち隠岐島・海士町だけでなく、他の島の食材やお料理も提供しています。そうすることで、全国の島どうしが手をつなぎ、都道府県の垣根を越えたつながりを全国の島の方々やお客さまと共有できるのでは、とのこと。素晴らしい。実際、自分のところだけの食材・郷土料理だけでは、どうしてバリエーションに欠ける。その点、「離島」のカテゴリで、協働すれば、幅広く、かつユニークなポジションをとれるはず。現在は、なぜか?東京神楽坂と茨城県水戸市の駅ビルに出店しています。

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お食事メニューを見ると、「離島メニュー」が並んでいます。どれもそれぞれの離島の特色を出した、オリジナルなメニューです。

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今回、選んだのは「島めぐり定食」。篠島のシラスご飯に、隠岐のアジフライ、屋久島のサバ味噌豆腐等、ワクワクする献立です。それにしても、これだけの素材を集める手間のわりには、リーズナブルな価格です。仕入れ・配送ルートに何か秘密がありそうです。

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店内には協力している「離島」マップがありました。瀬戸内がメインですが、九州・四国・山陰にも離島はあるし、東京にだってたくさんの離島があります。それぞれの島単独では、なかなか魅力を伝えきれなくとも、これらが束になれば、幅広いメニューが揃い、顧客に魅力あるものとなりますね。良い気付きになりました。

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