ハーバード大学で研究した、ボストン在住の大西睦子医師の著です。前著「カロリーゼロにだまされるな」で、最新の研究成果をあますところなく披露し、それが(図らずも)これまでのダイエットの常識を検証するものだっただけに、信頼できると感じました。先日、あるところで大西先生のプレゼンを聞く機会がありました。知的で、ユーモアもあって、かつチャーミングな方でした。発表内容は、海外の安楽死に関する現状調査だったのですが、氏の研究範囲の広さに驚きました。

提案されている40才台以上の男性のダイエットは、次の5つ。若いときに比べて身体活動が減り、基礎代謝が下がるなかで、食生活はかなり大事になってきますが、これなら無理なくできそうです。モチベーションがキモかも。
・ダイエットのモチベーションを維持しよう
・外食のメニューに注意しよう
・家族と一緒に食事をしよう
・アルコールの飲み過ぎに注意
・適度な運動をして、体重を維持しよう

一方、20才代の女性のダイエットは、別に切り口です。総じて運動に励んで活動的な学生は、より高い健康意識を持ち、その結果、良い食習慣につながっているとのこと。さらに自己イメージの満足度を高める上では、適切な食生活よりもむしろ、定期的な運動がより影響を与えることが、イスラエルでの研究でわかっているそうです。
・特定のものを食べ続ける「ファドダイエット」はやめよう
・毎日、350g以上の野菜と、200g以上の果物を食べよう
・いろいろなタンパク質を取り入れよう
・朝ご飯を食べよう
・体を動かそう

<カロリーゼロにだまされるな、はコチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34402441.html
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【目次】
第1章 日常的に注意した12の食べ物
●牛肉と豚肉――死亡リスクが増加する
●輸入された鶏肉――餌にヒ素使用の可能性
●肉の焦げ――がんになるって本当?
●とうもろこし・大豆――遺伝子組み換え食品の7つの注意点
●遺伝子組み換え鮭――恐怖のフランケンフィッシュ
●中国食品――冷凍食品から野菜まで
●マーガリン――トランス脂肪酸の知られざるリスク
●オリーブオイル――広がる粗悪な商品
●コーラ飲料――体に悪い3つの理由
●インスタントラーメン――容器に潜む環境ホルモン
●繰り返し使う揚げ油――高温・二度揚げも危ない

第2章 最低限知っておきたい恐い添加物
●こんなにたくさん!食品添加物
●ツナ缶などの加工食品――リン酸
●福神漬け・明太子――着色料
●ドライフルーツ――二酸化硫黄、亜硫酸ナトリウム
●ハム・ソーセージ――亜硫酸ナトリウム
●栄養ドリンク――安息香酸ナトリウム
●パン――臭素酸カリウム
●うまみ調味料――グルタミン酸ナトリウム
●カロリーゼロ食品――人口甘味料
●ウスターソース・しょうゆ――カラメル色素

第3章 現代人に効くダイエット
●栄養不足の現代人
●美味し過ぎるには、ワケがある
●カロリー制限をしても痩せるとは限らない
●低脂肪vs超低炭水化物ダイエット
●超低炭水化物ダイエットが最高のダイエット?
●高炭水化物生活が危ない――20代男性のダイエットの秘訣
●働き盛りこそ要注意――30代男性のダイエットの秘訣
●肥満・糖尿病を防ぐ方法――40-60代男性のダイエットの秘訣
●危険な痩せたい願望――20代女性のダイエットの秘訣
●危険過ぎる妊娠中のダイエット――30-40代女性のダイエットの秘訣
●賢く痩せる食卓のためのアドアイス

第4章 結局何を食べたらいいのか?―理想的な食事ルール
●美しく健康的な体になるための6カ条
●本物の色の食品を選ぼう――フィトケミカルの力
●ドレッシングの選び方
●医者がおすすめしたい飲み物
●健康にいい甘味料、悪い甘味料
●ナッツを食べる人はなぜ美しいのか
●無理なく、できることから始めよう