金澤翔子美術館の日本茶カフェ 飛翔庵でお茶をいただきました。ここは、2015年5月に第7回太平洋・島サミット(PALM7)の各国首脳配偶者プログラムが催された場所です。安倍総理夫人、パラオ大統領夫人、マーシャル大統領夫人、 ナウル大統領夫人、フィジー首相夫人、ニウエ首相夫人、クック首相夫人、ツバル首相夫人、バヌアツ首相夫人が出席されました。

その併設カフェで、お抹茶セット1,200円をいただきました。館内にきもの乃館丸三、金澤翔子美術館もありますが、カフェのみの利用も可能です。いくつかオススメメニューがあるそうなのですが、一押しは、「煎茶セット」だそうです。玉露を、①そのまま、②煎茶で、③出がらしに味をつけて、等何種類かの食べ方、飲み方を堪能するというもの。一度試したい。

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外は寒風が吹きすさんでいますが、館内はやわらかい西日が差し込んで、ほんわか温かく、静かな時間がゆっくり過ぎていきます。

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素晴らしい茶器(いずれも数十万円?)が30個以上も用意されていて、抹茶をいただく際に、どの器にするか選ぶことができます。悩みますが、この作業自体がとても楽しい。

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金澤翔子さん筆の「共に生きる」の前では、記念撮影することもでき、団体旅行者に喜ばれているそうです。

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もともときもの乃館丸三は、故小林英子前社長が一代で創立され、この巨大な木造建築の真髄を極めた館を残しました。敷地は、四季折々の表情を見せる遠野の里山を望む約3,300坪という広大な土地です。また、「世界一の呉服店にしたい」という創業者の思いから、高さ16.3m、横幅18.5mの超ビッグサイズの「世界一大きいきもの」を作り、「ギネス世界記録」の認定を受けているそうです(現物は大きすぎて、展示できない)。

創立者墓石は、自ら詠んだ和歌「和のすべて 心ひかれて 魅了され きものと共に 生きた生涯」と記されているそうです。看板には、同じく 自ら詠んだ「皆さまのお陰でできたこの館 我れのみ住まう思いすべなく」という感謝の和歌が紹介されていました。

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お客様への感謝と、深い日本の着物への愛着が、商売成功へとつながり、このような美術館として後世に残されています。先人達の歩みが現在に脈々と引き継がれていっています。

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注)上記写真は、すべて撮影許可を受けて撮ったものです。