遠野和紙の紙すき体験、させていただきました。そして自分オリジナルで完成したのが、ハガキ大のコチラ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓です!あくまで「簡易」な紙すき体験なので、すでに原料のコウゾから抽出したパルプ?を、お玉ですくって、目の粗い金網で濾すという作業をしただけですが、コウゾの間に、モミジの葉を散らして配置して挟めば、もう立派な、世界で唯一、オンリーワンのオリジナル遠野和紙(もどき)の完成です。

厳密には、上遠野紙(文化材指定和紙)・遠野和紙(伝統工芸紙)・いわき和紙(創作紙)は、工程の違いで名称が異なるそうです。
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実は、この材料であるコウゾを栽培し、パルプを取るまでの工程が非常に長いとのこと。特に和紙の紙すきは、梳いている場面がハイライトされますが、8割以上の工程が、コウゾを栽培する過程(要は、農作業)だそうです。

<遠野和紙の工程>
1. 横刈り取り 原木の刈り取りは、葉の落ちた12-1月に採取する。
2. 楮ふかし 刈り取った楮を60-70cmに揃え、蒸す
3. 乾燥 蒸し上がった楮の皮を剥ぎ取り、黒皮のまま天日乾燥する
4. 表皮とり 楮皮の外皮を取り除く
5. 楮煮 大釜に水とソーダ灰を入れ沸騰したところに楮を入れ、約6時間煮る
6. 打解 洗った楮を石でたたいて繊維を柔らかくする
7. 漉き 簀・桁で、水に溶かした原料を汲上げ、和紙の層を作っていく
8. 紙床移し 漉き上げた紙を水切りし紙床へ移す。そして圧搾し、脱水させる。

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遠野和紙は、遠野町で生産される手漉き・寒漉き未晒し(冬季間のみに漉く)製造する和紙です。コウゾを白皮処理し、ソーダ灰煮、手打ち、手漉き、天日乾燥という古来の製法で仕上げる紙は、優雅な光沢をもつ丈夫なものになります。江戸時代に始まり、明治 20年頃には約600戸が生産していたといいます。現在の生産は少ないですが、しかし平成26年に、唯一伝統を引き継いできた、市重要無形文化財に登録されている瀬谷安雄氏が亡くなり、ついに和紙を漉く方がいなくなりました。

瀬谷さんから指導を受けていた「磐城手業の会」が技術継承し、遠野地区の小、中、高校の全5校の卒業証書のための遠野和紙を作っているそうです。
 
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遠野和紙で作った作品。紙厚のためけっこう頑丈ですが、紙ですからとても軽い。和紙の間に、木の葉などをはさめば、アートのようでもあります。

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いろいろなところで、観光やまちおこし目的から、「いわきの魅力再発見!」「埋もれているものを発掘!」「探して磨き上げる!」等が叫ばれています。何か無理矢理新しいものを探したり、作ったりする前に、今、ここにあるおもしろいものを、さらにおもしろくしていったほうが、ホンモノだと思うのです。