きものと帯 ふく屋は、常磐湯本に店舗を構える呉服屋さんです。現在の店舗は、和装旅館を改装して作られており、1,000坪の和風庭園の敷地に300坪の本格数奇屋造りの店舗を構え、表通りから想像もつかないくらい、広い呉服店です。発祥は、遠野町で明治27年創業。120年以上の歴史があるとのこと。
 
またオリジナルの反物、「安藤つつじ染め」を制作するなど、先進的な取組みもされています。これは、いわき市の花である、つつじの染料を使い米沢の機屋に染め過程を依頼して作った紬です。つつじが市の花となったのは、旧平藩主安藤家が東京大塚の邸宅より松ヶ丘公園につつじ1,000本移植したことが由来です。その安藤家の御宗家の許可を得ての命名だそうです。
 
21

5000点以上の在庫を持ち、常時300点展示の豊富な品揃えだそう。この膨大な在庫でどうやって自分の一着を見つけるか、想像もつきません。

07

振り袖のお部屋。和室の部屋数がふんだんにある和装旅館を改装しているだけあって、訪問着、振り袖、七五三、卒業式、反物、小物等、それぞれのテーマで部屋がわかれており、とにかく広いという印象です。

46

老舗呉服屋「ふく屋」ですが、新感覚のフォトスタジオ「凜」を、本店2階にオープンしています。和装だけでなく、洋装での撮影もできるスタジオです。普通のスタジオを背景だけをロールカーテンで変えるスタイルがほとんどですが、こちらはホンモノの和装の部屋、洋風アンティーク調の部屋を実際に作ってしまっていることが特徴。よくぞこれだけのスペースが確保できたものだと驚きました。
 
13

撮影した写真は、その場でデジタル保存され、すぐに確認し、加工することができます。最新の撮影機器と日本家屋のロケーションの新しい組み合わせです。七五三、結婚式、卒業式の「前撮り」等にベストマッチするかもしれません。今までにない新感覚のフォトスタジオです。既存のフォトスタジオとの競合によって、さらなる顧客満足の工夫がなされていると思いました。

16