恥ずかしながら、はじめて高尾山に登りました。高尾山(正確には、明治の森国定公園高尾山と呼ぶらしい)は、世界一の登山客数を受入れているスゴイ山です。世界のミシュランで三つ星(最高ランク)を獲得しています。新宿駅から、特急に乗り、一度乗り換えて、約40分で最寄り駅である高尾山口駅に到着するという、非常にお手軽なアクセスです。

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休日の高尾山口駅は、朝のラッシュも真っ青なくらいの混雑です。まさかこんな場所で、駅改札を出るのに渋滞するとは。駅は、非常にキレイで、駅舎は木をふんだんに使ったデザインで素晴らしい。

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駅前には、大きな登山マップがあって、登山するぞ!という気持ちを盛り上げてくれます。実際、登山初心者は地図を持たずに来るので、ここで高尾山の全体を把握するという重要な意味があります。

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高尾山口駅から数分歩くと、ロープウェイの高尾山駅(清滝駅⇔ 高尾山駅)に到着します。ここから徒歩で登山も可能ですが、高低差271mを、片道料金480円で運んでくれるサービスは、はっきりいって初心者には助かります。このアクセスの良さこそが、こどもやお年寄りも気軽に登山を楽しめ、世界一の登山客数となる主要因でしょう。 なおケーブルカーの最急勾配31度は、ケーブルカーの線路では 日本一の急勾配だそうです。

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自転車女子の姿も!高尾山口-山麓駅の間には、グルメなお店やオシャレがお店が建ち並んでいて、登山客を待ち受けています。登山の後の、甘いもの(甘味処、アイスクリーム点)は嬉しい。お店の建物のデザインも周辺に風景に溶け込むようなものばかりで、これも高尾山を世界一の登山客としている一因です。

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ケーブルカーの乗車時間は、たった6分。これで標高約200mから、470mの地点へあっという間に移動です。さあ、登山か!と意気込むと、「高尾山ビアマウント」の表示がありました。この高尾山駅からのパノラマ風景・都心の夜景を見ながら、飲み放題・食べ放題バイキングをするというものです。お手軽というか、登山というものに対して不謹慎というかは、評価が分かれるかもしれません。13:00にオープンして1時間で満席!という人気スポットです。

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絶景でした。多摩丘陵の向こうには、かすかに新宿の高層ビル群が見えます。天気の良い日には、東京スカイツリーも見えるそうです。

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登山道は、登山客でたくさんです。絶対に道に迷う心配がありません。外国の方をたくさんみかけました。感覚的には1割程度は外国人でした。

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「高尾山さる園」に立ち寄りました。約60頭が暮らしていて、説明員の方が、解説してくれました。トークが上手で、またなついているサルのコミカルな動作で楽しい時間を過ごしました。

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多摩の丘陵地は、高度成長期に市街化の波が押し寄せ、ナラやクヌギの落葉樹林帯は非常に少なくなっているそうです。高尾山野草園は、高尾山に昔から自生していた野草を中心として、約300種類あまりの亜高山帯植物や一部高山植物などを自生展示していました。遊歩道の中を歩いて行くと自然に見れる形になっています。あまり詳しくない私は、野草にはたくさん種類があるなあという感想ですが。
 
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バードウォッチングもできる。

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ロープウェイ高尾山口駅ちかくのソバ屋さんに昼食をとりました。

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ここの売りは、なんといっても「絶景レストラン!」。多摩丘陵、遠くに新宿高層ビル群を眺めながらの昼食は格別です。美味しさが10倍アップです。ここは、超オススメ!

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とろろソバも、ソバが太くて自然の味わいがあった美味しかった。

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高尾山登山は、おもいがけず、満足度の高い時間でした。登山未経験の知り合いにもぜひ、勧めたいです。ただひとつ難点をあげるとすれば、その混雑度でしょう。すべての登山経路を徒歩でいくぶんには問題ないのですが、リフト・ケーブルカーの待ち時間が、半端ではありません。でもある意味、ここが良い意味での入口のボトルネックになって自主的な入山規制になっていると考えれば、これも納得です。

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