東京芸術大学の学園祭、「藝祭2015」を見てきました。藝祭といえば、ディズニーランドのパレードも超える?といわれる山車が有名です。学生が毎年、数ヶ月掛けて制作する山車は、見事のひとことでした。芸大の前身は、東京美術学校と東京音楽学校。その両校が統一してできた、日本で唯一の国立の総合芸術大学です。

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山車と法被は、数チームによるコンテスト対象となっていて、芸大の名をつけたいろいろな法被を見ることができます。デザイン!、染色!、縫製!いずれも学生の手作りだそうです。流石!!!

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模擬店のクオリティの高さに舌を巻きました。単なる屋台ではない、こだわりの店ばかり。例えば、かき氷はそのソースが絶品でした。実際食べて見ましたが、これはオカネが取れるくらい美味しい。ビール屋さんも世界各地のビールを集めていたり、カレーもいろいろな種類があり、美味しかった。芸術にとどまらず、こだわりを持つ人達に何かをさせると、一ひねりかけたクオリティの高いものができる。それにしても来訪者が、女性が多かった。

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祭事のメインが、ミス藝大。普通のミスコンのように単にモデルの美しさを美人投票するのではなく、「ミス藝大」という作品の審査です。すなわち、【モデル】×【美術】×【音楽】でチームで制作したプロモビデオ、当日のパフォーマンス、審査員とのインタビューで、選ばれます。当日のパフォーマンスは、オリジナリティがあって美しかった。演じる学生も、審査する学生も、セミプロなので、そのインタビューも意味深でした(素人には理解できない用語が多数)。
 
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ミス藝大2015審査方法は、1.特設 web ページでの事前投票、2.当日の Twitter でのリツイート投票、3.当日の会場での投票の総計とのこと。
 
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会場では見物客にシールが手渡され、投票します。私も投票板?にシールを貼りました。会場の投票は、圧倒的にチームCのようでしたが、総合優勝はBチームでした。
 
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学生の制作展示が校舎内でやっていました。美術学部だけでも、その範囲は絵画だけでなく、被服やデザイン、彫刻、建築等、多岐にわたっています。さらに音楽学部では、ミニコンサートがたくさん行われていて、事前配布の無料整理券がなければとても鑑賞できないくらい、大人気でした。来年こそは事前によく調査して、コンサートを聴いてみたい。

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公道を隔てて、きれいに南側キャンパスは美術学部、北側キャンパスは音楽学部に分かれています。芸大の前身は、東京美術学校と東京音楽学校それぞれの歴史を感じます。敷地だけを比べると、音楽学校のほうが二倍くらい広い(キャンパスは上野だけでなく、千住や横浜にもありますが)。

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せっかくキャンパスに入ったので、通常授業が行われる教室を覗いて来ました。研究室ごとに学生が10-20名くらい所属して学習するスタイルのようです。美術系の教室を覗きましたが、制作するための道具等が置かれていました。

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名札が教室に貼られているのですが、お手製のプレートが並んでいました。

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 来年もぜひパフォーマンスを見に来たい、と思わせる一日でした。

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