衝撃とともに伝えられたヤンキース黒田博樹選手が日本復帰しました。広島カープ出身でMLBで活躍し、日本人の中で安定感ナンバーワンと評価されていたヤンキース黒田博樹投手です。その黒田博樹投手の著書を読みました。 黒田投手は 野球道の非エリートであり、そこからMLBまで上り詰めた過程と、その発想が印象的でした。メジャーで日本人ナンバーワン投手であったのに、なぜその絶頂期に広島カープに戻ってきたのか。そして復帰した今年は、26試合に登板して、11勝8敗で、チームもリーグ3位に終わり、残念ながら不本意な結果とわざるを得ません。
 
その黒田選手の、広島復帰に至る決断までの苦悩や、名門・ヤンキースで出会ったプロフェッショナル、ロビンソン・カノー選手との関わり合い等、カープ復帰までの心中、生き様、人生哲学の本です。実は、黒田選手は大学でも補欠の野球選手、それが挫折と、両親の死を乗り越え、広島に入団後、迷いながら繰り返してきた「決断」の道。何度も、「プロフェッショナルを全うする」という言葉がでてきます。ということ。物腰は静かですが、中身は熱い本物の男の姿、に見習うべき点は多いと思います。

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黒田博樹投手の広島復帰を決断するに至るまでの気持ちの揺れ、決断理由が詳細に書かれていて、野球選手の行動様式の一部に直接触れた気持ちになります。その理由は「お金」よりも気持ち、気持ちを高揚させ、レベルアップできる環境を選んだ決断がカープ復帰となりました。
 
黒田博樹投手が先発投手として1番大事なのは1年間通じてローテを守り、コンスタントに結果を残しチームに勝つチャンスを与えることとしていること。そのための自分に課しているトレーニングは、考え尽くしたオリジナルなものです。ルーチンでこなすため、禁欲的でもあります。このあたりは、イチローの行動様式と共通しているのでしょう。

心に残った文章がいくつかありました。 
・恐怖心を克服するために練習するし、人一倍打たれた時の恐怖心が強いために打たれない方法を考えて投球している
・チームや、その環境に合わせることで、自分が環境へ溶け込み、他人からも認めてもらえる。
・目標を短期間で現実的な目標に設定し、一つ一つクリアしていき、最初から非現実的な目標は立てない
・自信は与えられるものではなく、地道に積み上げていった結果自信が得られる
 
「決めて断つ」。「決断」。私は広島カープファンではありませんが、これほどの覚悟でプロ野球選手という人生を一年一年歩んでいる黒田選手に、完全に惚れました。