「生命大躍進」脊椎動物のたどった道が、国立科学博物館の特別展で開催中です。地球の誕生からはじまり、人間にいたるまでの過程のうち、脊椎動物に焦点をあてて紹介しています。とはいっても恐竜以前から話は始まるわけで、遠大な説明になってしまっていました。

白亜紀に、クレーターの衝突を原因とする地球環境の激減で、恐竜等の大生物が絶滅したのは有名な話。でも、カンブリア紀から現在までの5億4000万年の間に、それ以外に4回も生物の種の9割以上が絶滅した時期があったことを知りました。それを5大絶滅事件、別名ビックファイブというらしい(1. オルドビス紀末、2. デボン紀後期、3. ペルム紀末、4. 三畳紀末、5 白亜紀末)。我々人類が生きているのが、奇跡、といわざるを得ないことをあらためて感じます。

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大がかりな立体模型の展示は、太古の生物の進化の過程を想像させてくれます。

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一番の関心事は、なんといっても人類の進化の歴史。アウストラロピテクスから始まる猿人・原人・旧人・新人の頭蓋骨のホンモノが展示されていました。教科書ではおなじみのアウストラロピテクスにも何種類ものバージョンがあることを初めて知りました。

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こちらはジャワ原人の頭蓋骨。何世代、何十世代、何百世代と交配を繰り返し、生き残るための進化と、DNAの突然変異を組み合わせて、現在の人類、自分につながっているかと思うと、気の遠くなる時間と、連綿とした人類の悠久の歴史を感じます。先人達の歩みの上に、われわれ現代人の生活があることを実感します。

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