小名浜市民会館は、1960年にオープンした小名浜地区にある多目的ホールです。大ホールは座席数1,000席もあり、大きなコンサートや講演会も可能です。現在は、指定管理者による管理運営が行われていて、常磐開発株式会社・常光サービス株式会社・トーホク装美株式会社の3社JVの共同企業体が運営を行っています。

今回はじめて入る機会がありましたが、築55年は「伊達」じゃなかった。 
 
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1フロアだけで1,000席は圧巻です。いわき市で一番大きいアリオスでさえ、大ホールの1Fだけなら900席弱です(全体では1,700席)から、その大きさがわかります。

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ただすべての椅子が使えるわけではなく、損耗により使用不可な椅子がそこここに散見されます。椅子自体が古いので、補修しようにも当時の部材が必ずしも入手できないのでしょう。修理代金の手間もばかにならないはず。

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また天井からの雨漏りも発生していました。雨の日には舞台にバケツをおいて対応しているそうです。また壁伝いに水がしみ出してくることもあるそうです。このまま放置しておけば、加速度的に建物の躯体自体に悪影響が出てきそうです。

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廊下の塗装の剥げが、かなり目立ちます。建物内部の塗装自体は、寿命に影響がないとはいえ、見た目が悪いと、管理上よくないことは、割れ窓理論で明らかになっているところです。

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それであっても、高稼働率を維持しているのが驚き。大ホールは、小中学校の定期演奏会やその練習、そして地域の健康診断の会場等として利用されていることが多い。また会議室や日本間も、地域の趣味サークルの活動の場として、固定的な利用団体があるようで、地域に愛され、利用されていることがわかりました。

築55年を経過し、この施設の延命にも限界が見えてきているのは明らかです。一方、人口減少下では、いままで整備してきたインフラ設備を、同じ規模・量で維持できなくなる可能性が高い。維持管理費や、利用方法、利用頻度を考えて、インフラの統廃合、ダウンサイジング、多目的化、簡素化等の方法を、(ちいさな地域単位でなく)市全体・広域な見方で考えていかなくてはなりません。

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