APAホテル金沢中央へ宿泊する機会がありました。APAホテルの起業地は、この金沢。金沢だけでも4軒のAPAホテルがあるという充実ぶりです。ところで「APA」アパの意味を知っている人は少ないと思います。

Always Pleasant Amenityの頭文字です。意味は、「いつも気持ちの良い環境」だそうです。別の意味として「JAPAN」の真ん中の3文字。APAが日本の中心としてがんばっていこう、という意味も込められているとのこと。アパの語感が、「あっぱっぱ」を連想させるほどポップなイメージですが、実は遠大な意味があったのですね。

APAの広告では奥様、元谷芙美子(もとたにふみこ)氏が有名ですが、実は、投資計画や銀行交渉等はご主人の元谷外志雄(としお)氏が、いわゆるやり手なんですね。投資計画・実行のご主人と、ホテルのオペレーション・広告塔の夫人の役割分断。夫人ばかり露出していたので不思議に思っていましたが、合点がいきました。

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そうはいっても、起業からの道のりには、さまざまな山があります。特にご夫婦で役職をやる限り、それ以外の役員との確執は相当なものがあると思います。そんな社内クーデターの話など、赤裸々に語れるのは懐が深いと思いました。特に建築・不動産業界は、オープンにできる話と永久に話せない話があります。

それらを乗り越えて今がある。2002年頃の金融庁発の不動産業界に対する貸金の総量規制、2006年頃のNY発の金融機関を襲ったリーマンショックが、日本中の、そして地方の一企業の運命も翻弄します。それを偶然か、未必か、(おそらくどちらも正解でしょう)回避した、APAの経営者には、「リサーチ能力」と「カン」と、そして一番重要な「運」を感じざるを得ません。

私も不動産評価のエキスパートとして、都市ホテル・リゾートホテルの評価に少なからず携わってきましたが、APAの躍進には、非常な違和感を感じていました。あまりにうまく行きすぎていたからです。この本を通読して、成功要因を改めて整理できて良かった。

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今や、全国に2万室を超えるビジネスホテル等を運営するホテル業界のリーディングカンパニーです。ある意味、(東横インやスマイルホテル等とともに)日本のビジネスホテルオペレーションを変えたと言って良いかもしれません。

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APAホテルといえば、都心のビジネスホテルにもかかわらず、天然温泉の展望露天風呂があることです!この金沢中央ホテルにも、展望露天風呂がありました。泉質はちょっと塩っ辛くて、少し茶色の色でした。

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建物の年季は入っていますが、展望風呂はそのまま。金沢市内を一望できる露天風呂は気持ち良い。このコンセプトは、金沢に限らず、全国で受入れられると思います。こんなビジネスホテルに宿泊できる出張者はうらやましい。

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