福井県の鯖江市役所を訪問しました。鯖江市は、2011年国勢調査の集計結果によると、福井県の共働き率は56.8%で、1995年調査から4調査連続で全国1位となりました。1世帯当たり所得も日本一だそうです。女性の就労率が高いとともに、女性労働のうち正規の職員、従業員の割合が多い(70.5%)のも特徴です。一方、出生率も全国上位で、人口が増加している数少ない地方都市になっています。市民参加型の市政のさまざまなアイデアが実行されていて、正直、うらやましいと思いました。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/syosai/35001.html

市役所1階にある児童福祉課の横には、10畳ほどの「きっずるーむ」が設置されていました。児童福祉課は、母子手帳の交付等、出産に関連する手続きや、子育てに関する手続きをする部門です。赤ちゃんや小さい子連れの母親が多く来庁されるところです。多くの市役所で、赤ちゃんを抱っこしながら、また小さい子の手をつないだまま、窓口で相談・申請している姿を見かけます。そのようなお母さんが、子どもを、児童福祉課の窓口から自分の目線が届く「きっずるーむ」内で遊ばせておきながら、手続等を済ませられる仕組みは、なるほどと思いました。

<鯖江市 日本一の子育てしやすいまちの秘密は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44686175.html
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きっずるーむ内には、絵本や、赤ちゃん用の簡易サークルが設置されていて、少しの間なら自由に遊ばせられるようになっていました。子どもを他人に預ける託児所ではなく、あくまでも親の目の届く遊び場というのがポイントです。

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総合窓口の雰囲気、すなわち、パステル調の色調、やさしい字体、生け花(市職員が自主的にいけているとのこと)、は、病院・介護施設・銀行等を連想させます。市役所建物自体は、築50年を超える老朽建物ですが、耐震化工事を機に、内装も一変させたそうです。古い建物なので天井高は低いですが、工夫次第で圧迫感はかなり軽減されていたと思います。

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子育てしやすいということは、副次的にさまざまな良い影響があります。
・子育てしやすい→共働きしやすい→1世帯あたりの所得向上→教育費にオカネがかけられる→子どもの学力向上
・共働きしやすい→祖父母に子どもを預ける→祖父母はぼけない・体力向上→健康年齢の延長
・祖父母に子どもを預ける→大きい家が普通となる→物理的・精神的に豊かな生活の実現
http://bit.ly/1Ti5EZ4
http://bit.ly/1fj64ji

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よくよく見れば児童福祉課窓口には、でかでかと耐震工事補強のための筋交いがあり、見た目だけでなく業務上も差し障りがありそうですが、その一方、カウンターの横には、来庁者(その多くは若いお母さん方)のための、ベビーベッドが設置されていました。日本一子育てしやすいまちというのは、建物等のハードの整備や(金銭的な)支援制度の充実だけでなく、このようなソフト・アイデア・気配り等の積み重ねなのではないかと思いました。

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