平成27年6月議会 地域医療について

7番 吉田みきと

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黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 
<動画はコチラ>https://goo.gl/LzqoCe 

  

(1)  医療ふるさと便の内容について

現在、いわきの地域医療の現場が非常に厳しい状況というのは、これまで何度も議会で取り上げられきたところです。そのキーのひとつが、いわゆる医師不足です。これまでに様々な施策をやってこられたと思いますが、やはり中長期的にいわきの医療に携わって頂ける医師を育てていくことこそが解決の糸口ではないかと考えます。いわき出身の若い医師は全国に点在しており、やりがいを求めてUターン、Iターンを志向される医師は一定程度いらっしゃると伺っております。そのような方を対象に、いわきの医療の現状や問題等を知って頂くことは非常に大切なことであります。そこで、いわき医療ふるさと便です。お医者さんや医学生さんを対象に、いわきの医療情報や医師の求人に関する情報、さらには観光情報や季節の話題などの情報を送付する取組みと伺っております。まず、その医療ふるさと便の内容を伺います。

 

(保健福祉部長答弁)医療ふるさと便につきましては、主に本市出身の医師や医学生に対し、ふるさといわきへの想いを促し、本市への就職希望者の発掘を図ることを目的として実施しているものであり、医師の確保に繋がるセミナー開催のお知らせをはじめ、医療情報等を定期的に提供する事業であります。

 

(2)  送付対象者について

医療ふるさと便の過去3年間に送付した対象者数について伺います。

 

(保健福祉部長答弁)過去3年間に送付した対象者数につきましては、平成24年度が116人、平成25年度が130人、平成26年度においては、本事業の効果を高めるために2回発送し、延べ205人となっております。

 

(3)  課題について

医療ふるさと便にはどのような課題があるのか伺います。

 

(保健福祉部長答弁)医療ふるさと便の課題につきましては、送付対象者を増やしていくこと、及び対象者である医師や医学生にとって必要な情報を的確に捉えて提供することが課題であると認識しております。

 

(4)  今後の考え方について

まさに問題は、医学生に適切な情報が行き届いていないという点と、送付対象人数が依然として少ないという2点に集約できると思います。私が直接、医学生のご家族の方にお話しを伺ったところ、医学生に適切な情報が行き届いていないという点については、「1.観光情報をもらっても仕方ない。意味がわからない」「2. しつこく送って欲しくない」「3. とにかく読むのが面倒くさい」等の、厳しいコメントをいただいております。また対象人数が広がっていないという点については、1. やりがいを求めてUターン、Iターンを志向される潜在的な希望者を把握できていない、2. 送付人数を増やせてないという意見があります。それらを踏まえて、医療ふるさと便の今後の改善の方向性について伺います。

 

保健福祉部長答弁)今後につきましては、新たな情報提供者の発掘などにより、送付対象者の増を図るとともに、これまでの発送物に加え、本市における医療の現状を示した資料や、市内医療機関の院内情報紙の送付、医師や医学生に対する支援制度の案内など、より効果的な情報の提供に努め、医師の確保に繋げて参りたいと考えております。

 

市内の医療現場を知ることができる媒体としては、例えば総合磐城共立病院には院内のみに配布される院内広報誌「きらら」や、外部向け広報誌「地域医療連携室だより」、民間病院でもかしま病院では広報誌「ホットホット通信」、常磐病院では広報誌「ときわ路」等があります。ぜひこれらの市内医療機関と連携して、若い医学生が欲しい情報が提供できるようお願いいたしまして、次の質問に移ります。

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