いわき初のワイン「いわき夢ワイン」のブドウ畑と醸造設備を見学しました。場所は、好間の上野原、営業休止中の新たいらカントリークラブの近くです。梨畑で有名な好間ですが、その一角に、0.5haのブドウ畑がありました。

ここでは白ワイン用の「シャルドネ」の他、赤ワイン用の「マスカットベリー」等、複数の種類のブドウを栽培しています。この畑だけで200本程度のワインを作ることができるそうです。

<いわき夢ワイン2014 いわき市初のワイナリーが?は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43649871.html
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訪問したのは6月中旬でしたが、ブドウ花は終わっており、小さい実がつき始めていました。9月が収穫予定とのことでしたので、ぜひまた訪れたいです。

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納入されたばかりの、ワイン醸造設備です。ステンレスの醸造用タンクだけでも5.6本あり、大小、プラスチックも入れれば、かなりのタンク数になるようです。2015年の収穫から使用予定のため、当然、まだ未使用の新品です。

醸造現場を見たいというニーズはあります。日本でも甲府勝沼地方にワイン工場見学&試飲&販売をやっているワイナリーがいくつもあります。昨年、フランスの原子力廃炉施設を見学してきました。ワイン産地である、コートデュローヌ地方のど真ん中にある、廃炉施設です。廃炉技術の視察に、技術者・研究者だけでなく、国内外から視察者が訪れ、その帰りに、近隣のワイン醸造工場で見学・試飲をし、地元産ワインを購入していくのを目の当たりにしました。原発にとっては周辺の農家の理解が得られ、周辺農家にとっては、ワインの販売が確保できるという相互依存・ウィンウィンの関係が見て取れましたあ。いわきにおいても、そういった原発と農業とが、相互依存・ウィンウィンの関係になるといいなあと思います。

<フランス マルクール核廃棄物処理施設を視察は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40668915.html
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ワインを醸造するには、酒税法の酒類製造免許(酒造免許)が必要です。そこでは、法定製造数量が定められており、1年あたりの最低製造見込数量が定められています。ワインの場合は、それが6,000㍑、750ml換算で8,000本(約700ケース)。免許取得後1年間に製造しようとする見込数量がこれに達しない場合は、免許を受けられないし、実際の製造数量がこれを3年間下回ると、免許取り消しとなるそうです。

いわき産のブドウ収穫量で足りなければ、他地域からブドウ果汁を仕入れてでも、法定製造量を達成しなければならない。大手ワインメーカーは、チリ等の南米から安価な果汁を仕入れて、日本で醸造し、日本製として販売していますが、それと同様のことをしなければ、酒造免許がキープできない。
 
幸運なことは、いわきにはブドウ以外にも、「ナシ」「イチゴ」というワインを作れる果実が複数あることです。ピュアいわき産ブドウ果汁に加えて、複数果実+他地域果汁の組み合わせで、免許の壁を乗り切って欲しい。
 
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最大の課題は、消費者の厳しい味覚に合格するような品質のワインを醸造できるかどうかです。当たり前ですが、現在、国内外のワインメーカーがしのぎを削って、安価で良質のワインの供給に、日々365日24時間、頭を絞って戦っています。その中で、経験値のない最後発のアマチュアが、コストの制限の中で、どこまで美味しいワインを作れるかが問われています。もっとも、それもやってみないとわからない。まずは、チャレンジ!この取組みを全力で応援したいと思います。