旧古河庭園は、東京都北区にある都立庭園です。明治期には元勲である外務大臣 陸奥宗光の邸宅でしたが、その後、古河財閥の所有となりました。洋館は、巨匠ジョサイア・コンドルにより設計されました。ジョサイア・コンドルといえば、三菱一号館・三菱二号館・三菱三号館・旧岩崎邸庭園洋館・三菱開東閣等を設計した、三菱グループと関わりの深い建築家です。

一時は、古河家の迎賓館として使用されましたが、財産税の物納で国有財産になりました。その後東京都に無償で貸し出され、都立公園として開園。その後修復され、現在の姿になっています。

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洋館南側の洋風庭園は、テラスが階段状に連なるイタリア式庭園と、平面的で幾何学的に構成されるフランス式庭園のコンビです。植えられている多数のバラ花壇は正しく左右対称形になっています。数百種類のバラの種があり、「プリンセス・マサコ」という名前も発見。
 
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洋館は、人数限定で。1日3回、時間を決めて行われているガイドツアーに参加すると見学可能でしたが、超人気のため今回は断念。その代わりに、洋館1階の喫茶室でお茶をしました。テラス席中央に陣取れば、目の前は、洋風庭園の借景がひとりじめ!バラ園を望みながら贅沢にお茶を飲むことができました。陸奥宗光もこんな風景で休日を過ごしていたのでしょう。
 
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