東洋文庫は、東京都文京区にある東洋学の専門図書館・研究所です。創設は、三菱財閥の第3代総帥 岩崎久弥。当時、中華民国の総統府顧問を務めていたジョージ・アーネスト・モリソンが、中国に関する欧文文献を膨大のコレクション(いわゆる、モリソン文庫)していました。それを久弥が一括して購入。久弥はモリソン文庫に加えてさらに和書・漢籍をはじめとする東洋諸言語文献を収集、東洋全域を網羅的に扱うコレクションにしました。その後も、貴重な文献が売り出されると、三菱の資金力とネットワークを使って続々と東洋文庫に収集されていきました。

圧巻なのは、2階に設置されている開架式書庫です。ホンモノの収蔵品が圧倒的な迫力で展示・収蔵されています。その展示方法とライティングがあまりに美しい。ここまで書籍を美しく魅せることができるものか。当時、モリソンが自ら収集したのものを眺め愛でていた姿が、想像できます。

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特に、地図のコレクションは質・量ともに素晴らしい。これだけの種類の世界地図を一堂に見たのは初めてです。初期の想像で描いたと思われるあやふやな地図から、現代とほぼ同じものまで、進化の過程が見て取れます。行ったこともない土地の地図を描いた絵師の想像力と、構想力に脱帽です。

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これは南総里見八犬伝の写本。江戸時代にはこんなマンガ(?)が娯楽だったのでしょう。実は、(絵と技術の進歩はありますが)本質は、現代とあまり変わらないような気がします。

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建物の小さな扉をくぐり、裏手に回ると緑の回廊にでます。緑と石畳、現代オブジェの取り合わせが美しい。いったい、どれくらいの金額を投じて作られたのか、見当も付きません。本当に、民間の力だけでこんなものができるのか。

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そして一番奥には、秘密のフレンチレストラン。文京区民の中でも、ほとんど知られていないはず。そもそも東洋文庫自体が、名前といい建物の荘厳さからいい、入るのに非常に敷居が高いです。実際には、入館料さえ支払えば(小学生無料)、どなたでも入れるのですが、何か、教養や地位がない人は寄せ付けないムード満点です。良い雰囲気を維持するために、あえてそうしているのかもしれませんし、東洋文庫の持つ歴史やスタンスが醸し出しているものかもしれません。

<東洋文庫 秘密のレストラン オリエント・カフェは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48608029.html
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