好間川に吊り橋が、2カ所あります(昨年まで3カ所だったのですが、一つが増水で流されてしまいました)。吊り橋のある場所というと山の中をイメージしますが、ここ好間川の吊り橋は、いたって街なかにあるところがおもしろい。観光の吊り橋ではなく、現在も近隣住民の方が日常生活に使っている吊り橋です。不特定多数が通行する市道として認定されているため、この橋自体が公道扱いです。

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実は、この吊り橋の由来は、古河好間炭鉱へ通う炭砿住宅の人達のために作られたものだそうです。大量に建てられた炭鉱住宅と、炭鉱入口までの通勤用吊り橋です。頑丈に作られていますが、やはり吊り橋。歩いて渡ると、それなりに揺れるので、非日常体験をすることができます。
 
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好間炭鉱時代に当時の資材を使用して架けられたようで、他の吊り橋にはない特徴があります。

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好間川近くまで、つづら駅(現在の内郷駅)から、複数の支線が走り、掘り出された炭鉱を無蓋貨車に積んで、首都圏に運んでいました。現在は、のどかな風景ですが、昭和30年代の首都圏の電力需要を埋めるべく、この好間の地から大量の石炭が掘り出され、運ばれていったのか、先人の歩みに思いを馳せました。

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この吊り橋、好間高校のすぐ裏手にあります。

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