相馬野馬追に出場される横山さんが飼育されているサラブレッド馬 マイネルポール号に、ひょんなことから騎乗させて頂きました。場所は、相馬港海水浴場の砂浜です。手綱をとっていただき、馬のクールダウンの時間の15分あまりの円運動です。疾走直後ということもあり、馬の熱い体温と、吹き出る汗をダイレクトに感じました。

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乗るのも一苦労。鐙に足が届きませんでした。なんとか鞍の乗ったら、3m近い目線の高さに、最初躊躇しました。が、数分もするとこの高さが快感になってきます。乗馬の楽しさの一端に触れることができました。降りると直後に、内股の筋肉に張りを感じました。無意識に足を締めて落馬しないようにしていたのだと思います。楽に乗っているようで、人間にとっても結構な運動になっているのでしょう。

その後、お話しを伺うと、相馬市で相馬野馬追だけ!のために、馬を飼育している家庭は、10世帯以上いるとのこと。当然、馬の移動のためのトラックや、馬の運動のための庭等の設備が必要です。また毎日の食事の世話、運動の後はブラッシング等、多大な手間と愛情が必要です。このように、個人でサラブレッドを飼っている地域は、おそらく日本国内では、ここ相馬だけだろうと思います。

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目標は、年に一度の相馬野馬追の神旗争奪戦で旗を取ること、もしくは甲冑競馬で上位入賞することだそうです。確かに名誉なことだとは思うけれど、その年に一度の催しのためだけに、多大な費用、時間、愛情を投じて馬を育てることは、単なる自己満足ではない、相馬の伝統と歴史を大事にする地域性があるのではないでしょうか。非常にうらやましく感じました。

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