農商興業連携推進フォーラム2015 in いわきが、ラトブ6Fで開催されました。基調講演は、石川県羽咋(はくい)市から来られた高野誠鮮(たかのじょうせん)氏です。放送作家出身ですが、地元にもどり、 羽咋市役所に勤務しつつ、限界集落を蘇らせたスーパー公務員です。ローマ法王に神子原米を献上したことで有名なかたです。「可能性の無視は最大の悪策 ブランドはこうつくれ!」として、神子原地区という過疎集落がどのように、悪いスパイラルから脱却していったかの、自らの実例を紹介いただきました。実体験だけに、言葉に重みがあります。

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まずきちんと、現状分析し本質的な問題を抽出すること。問題解決のための道筋を探し、目標を立てること。方針が決まったらぶれないこと。そのあとでやっと具体的な施策が、走りながら出てくる。当然、施策の半分以上が失敗するが、数少ない成功が、ブランドにつながるというものです。至極、当たり前の話ですが、机上の空論でなくこの10年で実際に、やって失敗して、自分たちの米が最終的にローマ法王の献上品となり、市場価格の数倍の値段がつくまでのストーリーを話していただけました。いくつか抜粋を紹介します。

1. 聞いてはいけない人と意見
・失敗したときのことを、真っ先に言い出す人
・経験則もないのに、知っているだけの人
・栄達・お金だけが目的の人
・討議だけの人
・私心のある人
・知を織にしていない人

2. 役所思考はなぜ駄目か
・誰も反対しない意見でまとめようとする
・経験的知識が乏しく、誤判断する
・アントレプレナー精神がない
・合議制によって責任所在がない
・社会経験が少ない
・石橋を叩いて壊す精神
・基本理念が全くない

3. どうして里山農村は過疎・高齢化するのか
・農業所得が低いから
・根本治療 農産物の流通形態を直売に
・対処療法 空き家対策・高齢化対策

4. 3つの基本戦略
・人を動かす「メディア戦略」
・購買意欲をかきたてる「ブランド戦略」
・多くの人が訪ねる「交流戦略」
 
以上が前半の内容、後半は、その戦略をどのように実際に適用していったか、事例を紹介でした。ほとんどは失敗例で、たまに成功例が出てくる感じです。ローマ法王だけでなく、天皇や合衆国大統領あてに、なんどもなんども手紙を書き、会いに行き、そのたびに断られたエピソードは、笑いあり、感動ありの話でした。

過疎の集落(日本)から、世界のマーケットを取りにいく戦略を打ち出すべき。「どうすれば可能になるのか」を第一に考え、他を条件にせずに考え、行動して、挫折してみる。そして現地・現場で、ことにあたり、机上では行わない。そうすれば、世界中から日本の農業が感謝される、とまとめられました。

その後、一般財団法人日本立地センターの増川邦弘様から、いわき市における取組成果発表・事例紹介がありました。紹介された商品・事例は、隣の会場で早速、試食が可能に!まさに机上の議論でなく、実際に生産者に会って試食することで、理解と愛着が深まることを実感しました。

<試食交流会 いわきの元気印発見!は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43379109.html 
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