公共施設への再生可能エネルギー導入推進に加えて、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により太陽光発電事業を行う者に対し、有償で公共施設の屋根等の使用許可を行う「屋根等貸し事業」を始めました。その第1弾が、この久之浜中学校の屋上です。実施事業者は、共和エステート株式会社さんです。設備容量はパネル192枚で44.0kW、面積は552.09平方メートル。ちなみに賃貸料は、年額100円/㎡と格安です。

気になる、屋上防水機能への影響ですが、屋上へはアンカーを打たない置き架台方式のため、防水機能への影響はないとのこと。そのせいで、架台がとても重くなること、パネルの角度を高くできないこと(8度程度まで)です。
 
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パワーコンは24枚で1セット、今回は8セットで192枚です。なるだけ直角型で設置するのが効率的とのことなので、屋上にずらりと並べられています。ある程度の風雨には耐えられるものの、人が乗ったりすることは想定されていないので、人が来ない屋上や、フェンスに囲われた場所でないといけません。

また、太陽光パネル自体は10年以上の耐久性があるといわれていますが、配線コード等の耐用年数が10年程度であることから、一定のタイミングで取替えや補修が必要になることは想定しておかねばなりません。

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太陽光発電システムの発電状況や地球温暖化対策としての環境貢献度などに対する施設利用者の理解を促進するためモニターを設置しています。清水市長も記者発表と同時に施設を見学されました。
 
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当然のことですが、深夜や早朝に発電はありません。モニタを見ると、6時に発電を開始し、昼過ぎにピークを向かえています。

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この日は曇りでした。メーカースペック44.0kWに対し、14:00前後で13kWでした。それが二系統ありますから合計26kWでした。発電効率は、メーカースペックの7割程度が目安とのことですが、天気が曇りということをさしひいても、やや低いかも。

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災害時の停電があっても、自ら独立して太陽光発電を行い、発電した電気を自立用コンセントで、施設に無償で供給することができるそうです。8ユニットが設置されていますから、コンセントも8つ。条件がよければ、それぞれ1500W程度は出力できるそうなので、安定がもとめられるPC等は別として、炊飯やドライヤー等に使う分には問題ないとのこと。

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気になる投資効率ですが、設備総額が2000万円、売電収入が年間100万円として、市への屋根貸し料 5万円、その他点検・維持経費を考えると、投資効率という点では、あまり魅力のない事業かもしれません。また売電単価も下落(@42円→@26円)を続けており、将来の収入が見通しにくい状況です。一方、税法としては一括償却、すなわち1年ですべて損金算入できるため、大きな利益が出ている会社にとっては、利益圧縮のための投資商品になりうるとの見方もできます。

それより単なるオカネの投資という視点でなく、これにより新たなビジネスの視点が得られる、災害時に地域貢献できる、再生可能エネルギーの将来の発展性の礎となる等の、いわゆる「企業メセナの精神」なのだと思います。