The International Alliance of Research Universities (IARU) World Alumni Forumが東京大学の福武ホールであり(今回は、東京大学がホスト役)、NUSのOBとして参加しました。IARUは、10の大学メンバーで構成されていて、学術研究も含めて広い交流をしています。

<IARUのメンバー(大学名)>
Australian National University,
ETH Zurich,
National University of Singapore,
Peking University,
University of California, Berkeley,
University of Cambridge,
University of Copenhagen,
University of Oxford,
University of Tokyo
Yale University.

その全体のAlumni Forum(ちょっと意味が違いますが、OB会に近いイメージ)がで行なわれ、NUSからもTan Chorh Chuan学長をはじめとする10名を越すチームが来日しました。私もいわきから、NUSのアルムナイとして参加。懇親パーティで、東京大学の濱田純一総長、NUSのTan Chorh Chuan学長とちょっとだけご一緒させていただきました。国立大学の学長は尊大なイメージがありましたが、濱田学長は物腰が柔らかくて、非常に気さくな方でした。

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8カ国10大学から、学長かそれと同等クラスの教授が一同に介して、大学やアルムナイのあり方を議論するというのは、かつてなかった企画です。それも真剣に大学の今後のあり方を議論していただいたことは、それぞれの大学のトップの意志の表明であり、頼もしかった。(ここにはいらっしゃいませんが)学内での教授選挙に明け暮れていて、大学の戦略をきちんと外部に説明できないような大学では、これらの方々らに太刀打ちできないと思います。壇上のメンバーも豪華メンバーですが、参加者も全世界から集まっていて、質疑応答も非常にハイレベルでした。もちろん、司会進行・スピーチ、質疑応答・事務案内等、すべて英語です。

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最初のセッションは、建築家の隈研吾氏の、「Tradition and Innovation: Japanese Architecture」。日本の現代建築が、どのようにして自然と溶け込むようしているか、建築素材を地産地消するようにしているか等を、自らの建築作品を題材に45分間の英語スピーチ。どのようにして著名な建築家が、建物をデザインするのか、その根本をかいま見ることができて、ためになりました。

ワールドビジネスサテライトに出演しているロバート・アラン・フェルドマン(Robert Alan Feldman, モルガン・スタンレーMUFG証券の日本担当チーフ・アナリスト)も登壇。ワールドビジネスサテライトの番組終了後に、毎回反省会をしている裏話を披露してくれました。そこでは、いわゆる「ダメ出し」ではなく、前向きに改善すべき点をあげていくようにしているとのこと。どこの世界でも、同じですね。

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懇親会は、東大本郷キャンパスの伊藤謝恩ホールで行なわれました。セブンホールディングスの伊藤会長の寄附で建設されており、非常にきれいでした。料理等の運営は椿山荘がやっているようです。

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NUSのアルムナイと、学長を挟んで記念撮影。

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鏡開きは、10大学の学長を代表して、東大の濱田総長が発声。それにしても豪華メンバーですね。

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今回の全体の運営は、東京大学のOBがボランティアでやっているようでした。何名かと名刺交換しましたが、弁護士・企業再生ファンド等等、国家一種ばかりが目立つ東大OBですが、民間で活躍されている方も多くいらっしゃいます。数十名のボランティアOBを動員できるネットワークはすごいと思います。またバックミュージックの管弦楽団も、OBボランティアとのこと。数回のグループ練習だけで、息の合った演奏ができるのは、それぞれの個々のレベルが高いからでしょう。多才な方が多いということを改めて感じました。

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