「磐城高箸の挑戦」と題した、高橋正行社長の会社紹介をお聞きしました。磐城高箸は、林業と地域を間伐材を使用した高級割り箸で再生させようという会社です。具体的には、純いわき産のスギの間伐材で、非常にオリジナリティの高い割箸製造・販売しています。この割り箸は、2013年グッドデザイン賞、2014年「新しい東北」復興ビジネスコンテスト大賞等の各種賞を受賞しています。

人と環境にやさしい割り箸作りということで、1.森林環境保全のための間伐材の利用、2.熱エネルギーの再利用、3.障がい者施設への業務委託等に取り組んでおり、日本の林業の再生ということも相まって、各種受賞にとながったようです。

<磐城高箸は、コチラ>
http://iwaki-takahashi.biz/index.html
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今回は、製品化までの流れを説明いただきました。
1. 山林での丸太の仕入れ(いわき市南部のスギ山林で買付)
2. 皮むき・玉刈り(現場でスギの皮をむいて、50cm程度に切ってしまう)
3. 丸太割・帯ノコ(スギ目に沿って縦に割って、一定の厚さに切る)
4. 乾燥(天日乾燥し、その後機械乾燥)
5. 横切り(箸の長さである24cmに切る)
6. ギャングソー(1膳分の箸に切る)
7. 製造機・検品(割り箸にして、ヤスリをかける)
8. 最終製品へ(パッケージング)

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実際に商品を見せていただきました。代表的な商品名は「希望のかけ箸」、3膳セットで540円です。中国産の汎用割り箸が1本1円程度だとすると、ものすごい高級品ということがわかります。なぜなら、パッケージが美しいのみでなく、スギの文様が美しい。間伐材からたくさんの箸ができますが、スギ目が美しいものだけを検品して製品にするので、原材料の約2割程度しか最終割り箸商品にはさせず、残りは他の用途に転用したり、燃料として再利用するそうです。

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製品の過程で発生するおがくずなどもリサイクル、乾燥に使う燃料も余剰のスギ材等、徹底的に環境にやさしい。これからは、企業ノベルティとしての箸袋入れや、スギの精油の抽出、スギ材の鉛筆、スギ材の枕など、いくつもの商品開発中だそうです。まだまだ手さぐりの状態とのことですが、可能性は目の前に広がる青い海のようだと感じました。

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注)上記は、産業創造館で開催された「磐城高箸の挑戦」-東北復興ビジネスコンテスト大賞受賞講演講演会-で見聞したものを、当方の所感でまとめたものです。