かねて提言していた、サイクリングロード・遊歩道をいわき市の海岸線沿いに作ることが決まりました。これは、昨年2月に発案し、9月の市議会で提案していたもの。市には約60キロの海岸線がありますが、うち約53キロを信号待ちなしのノンストップで走れることを企図しています。なんといっても特徴は、震災を受けて新設する高さ7.2mの防潮堤の上を海を見ながら走れることです。太平洋の水際のすぐそばを、海風を受けながらノンストップで10km以上の防潮堤の上を走れるコースは全国にもありません。太平洋を見ながらのシニアの散歩や、若者のデート、子どもの自転車冒険旅行にも最適。

実は、防潮堤や県道を建設・管理する福島県、国道を管理する国、市道を管理するいわき市と複数の関係者がいるので、行政的には事業をスピード感をもって進めるのが難しいのです。今回は、何度も当局に足を運び、市民に親しまれる公共施設(特に、「コンクリートの塊」と揶揄されがちな防潮堤)でなければならないと、訴えてきて実現したものです。ご理解・ご協力・ご英断いただきました、いわき市長、土木部、県土木管理事務所、県港湾管理事務所、国土交通省らの担当の方々に感謝です。

<防潮堤をサイクリングロード・ジョギングロードにしたいは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/36255981.html

<議会一般質問 防潮堤をサイクリングロードしたい、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40131729.html

いわき市の海岸線沿いの薄磯や豊間地区では、復旧・復興事業で防災緑地なども併せて整備しつつあります。そちらにトイレや自動販売機・駐車場なども設置し、利用者のアメニティとしたい。こういった施設により、海岸線近隣の方だけでなく、市内各地から自動車で来て、海岸線で、いろいろなスタイルで遊ぶ、楽しめるようにしたい。まずは市民で楽しむことが第一ですが、それができたら市外からもいわきに来て、見て、学んで、遊んでもらえるようなものになればと思います。

次の課題は、現在建設が進行形の防潮堤や関連施設を、完全に完成する前に、なるだけ使い易いように市民が知恵を出していくことです。参考とすべきは、愛媛県の「しまなみ街道」や、東京都の「多摩サイクリングロード」。「しまなみ街道」は瀬戸内海の景色と、周辺の観光・利便施設との連携が参考になります。「多摩サイクリングロード」は、自転車と歩行者との共存、地域に溶け込んだ利用の仕方、遊び方が参考になります。引き続き、提案・提言をしていきたいと思っています。

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<福島民報2015年1月21日版は、コチラ>
http://qq4q.biz/m0DL