倉敷美観地区は美観地区景観条例に基づき、面積約21ヘクタールです。そのうち伝統的建造物群保存地区(第一種美観地区)が15ヘクタール、伝統美観保存地区(第二種美観地区)が6ヘクタール。伝統的建造物群保存地区は国の重要伝統的建造物群保存地区でもあります。

そもそも歴史を遡れば、江戸時代に幕府天領として倉敷代官所が当地区に設けられたこと。以来備中国南部の物資の集散地として発展。物流の拠点として、白壁なまこ壁蔵が並んだのが美観の原点です。明治維新・大東亜戦争をくぐり抜け、1969年に倉敷市の条例で美観地区となった。ここ、ポイントです。倉敷美観地区のような地域は、北前船を要する北日本・西日本には多数存在していたはず。にもかかわらず、そのほとんどの都市が、西洋化・近代化に流されてかつての煌めきを失ってしまった。倉敷は、そういった世間の流れに乗らなかったことが、美観地区が残った最大の要因だと思います。これは、他の事例にもあてはまりそう。

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この地区にある代表的な建物は、
・日本最初の西洋美術館「大原美術館」
・旧倉敷紡績工場の建物を改修・再利用した観光施設倉敷「アイビースクエア」等があります。

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海運が盛んだった江戸時代には、積極的に運河が開削されました。その運河や小舟が再現されていて、いまにも江戸の物流システムが動き出しそうでした。

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夕日が映りこむ、鑑のような水面と柳の木。美しい。ずっと見ていられそうです。

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通常の飲食店やお土産物屋さんも多数、地区内にあるのですが、白壁なまこ壁を踏襲しているので、雰囲気を壊さず、かえって溶け込んでいます。こういった意匠へ合わせることは、相当なコスト負担を意味しますが、全体がこれを守ることで、まちの価値を上げています。個店単位でなく、エリア全体で価値を上げるという考え方は、リノベーションのまちづくりにつながるところも多い。

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人力車。浅草でもこういった民間サービスがありますが、それが経営的に成り立つところまで、エリアの価値を上げることがキモです。

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倉敷市オリジナルのマンホール蓋。美観条例に考慮して、茶系の色使い?でしょうか。

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屋外自販機も美観条例を考慮して、茶系で統一されていました。

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旧倉敷町役場(登録有形文化財)は、倉敷館として無料休憩所・案内所として利用されています。当時の洋館としては、かなり踏み込んだものだったのではないか。
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倉敷アイビースクエア、近代化産業遺産。これだけの規模の大規模レンガ造の建物が現存していることに驚愕。今では、しっかりリノベーションされ、若者向けのホテルとなっています。私もかつて宿泊させていただきましたが、かなりイイ雰囲気です。
 
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中国銀行倉敷本町出張所(登録有形文化財)。ルネサンス風建築は、そのまま、いまでも現役の銀行店舗として営業しているそうです。こんな銀行と取引してみたい(笑)。
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