大阪道頓堀の立体看板を観察してきました。はっきりいって、ど派手です。立体看板の大きさやデザインの見事さとともに、その抜群の広告効果に感心しました。同時にこのようなモノが現行ルールで許されることに驚きます。実は、わが日本では、これまで国の統一的な方針がなく、よく言えば地方自治体の自主性に任されてきました。

<東京都ルール>
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/koukoku/pdf/kou_siori.pdf
 
地方自治体の景観規制のきっかけは、都市の景観に大きな変化をもたらす開発行為でした。例を挙げれば、鎌倉市の鶴岡八幡宮裏山の開発や京都タワーの建設などです。これら開発に対して、住民や自治体が異議を唱えたことから、主に歴史的街並みの景観保存を目的とした計画や条例が、各地で設けられました。例えば、京都市市街地景観条例や神戸市都市景観条例などです。これらの一部は、保存すべき景観の対象を、歴史的街並みのみならず都市全体に拡大するとともに、景観の保存だけでなく新たに形成する方針を明らかにしたことで、多くの都市に影響を与えました。現在で500近い基礎自治体が景観条例を制定しているといわれています。
 
そんな規制されるべき、派手派手な立体看板ですが、なぜか?大阪に多い。特に道頓堀付近。大阪の道頓堀の入口にある「かに道楽」。日本一有名な立体看板かもしれません。
 
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かに道楽のお隣には、「カールおじさん」の立体広告。

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見事な餃子1000人前?が、超立体で表現されている「大阪王将」。これは美味しそうに見えます。

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さらに道頓堀を東に進むと「コナモンスタジアム」(たこ焼き)の立体看板。商品でなく、タコそのものがテーマになっています。

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「元禄寿司」では、マグロ一貫が寿司職人の手でサーブされる瞬間の立体看板が。インパクトあります。

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ふぐ料理でいわずとしれた「づぼらや」。これも日本一有名な看板のひとつ。
 
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ふぐの立体看板は、づぼらやの専権でなく、競合店も出しています。

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金龍ラーメンも立体看板を道頓堀周辺に、複数出しています。

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金龍ラーメンの龍の姿はかなり立体感があります。照明のあて方が上手。

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金龍ラーメンは、龍がテーマですが、いろいろなバージョンがあるので、それはそれで面白い。

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串カツの有名店、「だるま」。チェーン展開しており、その旗艦点が道頓堀店。割安な串カツは人気のもと。それにしても、何故、オヤジが怒り顔なのかは不明。

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ホルモン屋さん。牛の立体銅像をそのままつるしています。本来、看板というものは何かという原点を感じさせます。こういうシンプルな看板、好きだなあ。

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免税店「逸品堂」もなぜか、立体看板を出しています。なぜ猫?疑問は尽きない。

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道頓堀で、もしかして一番目立っているかも?がドンキホーテの観覧車+ペンちゃんの立体看板かも。観覧車自体は動いていけれど、その存在感は、ピカイチ。大阪商人の目だってなんぼ!という姿勢には、芯から脱帽です。

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