東京電力 福島第一原子力発電所の免震重要棟を、商工会議所青年部の幹部の方々と一緒に視察しました。吉田所長が現地の指揮を執った、あの緊急時対策室が置かれている建物です。30人近くが会議できる大テーブルのそばの壁には、200インチの大型TVが備え付けられ、画面は9分割されて東電本社・2F・柏崎原発・福島復興本社等と同時にTV会議ができるようになっていました。柏崎刈羽原子力発電所の免震重要棟のHPを見ましたが、そのままほとんど同じもののようです。非常用自家発電機(ガスタービン発電機)も設置され、万が一外部からの電源が喪失しても、緊急時対策室をはじめとする建物内の重要設備に、少なくとも72時間以上、電源を供給できるそうです。

<柏崎刈羽原子力発電所の免震重要棟は、コチラ>

核物質防護の観点からセキュリティは、非常に厳重です。一般の視察は限定的であり、これまで約1万人を受けて入れてきましたが、チェック体制を十分する必要があることから、身元が保証された団体に限り、かつ一日数十人に制限されています。事前登録し、本人確認をした上で、1F用の「一時立入証」を発行して頂きました。今回視察させていただき、非常に重要な施設であり、国家安全上の観点からも、一般人が軽い気持ちで視察するようなものではないということを改めて認識しました。

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今回、視察したのは、以下の建物・設備です。
1. 免震重要棟
2. 事務本館
3. 高性能多核種除去装置(ALPS)
4. 乾式キャスク仮保管設備
5. サブドレン浄化設備
6. 貯留タンク
7. 地下水バイパス揚水井
8. 1-4号機、5-6号機外観
9. 共用プール
10. 4号機原子炉建屋
11. 凍土遮水壁工事現場
12. 夜ノ森線鉄塔倒壊現場
13. 非常用ディーゼル発電機
14. 海側設備
15. 海側遮水壁
16. 入退域管理施設

 <1F敷地地図(東京電力HP提供)>
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/1f_decommissioning_plan_map-j.pdf
 
敷地内はエリアや風向き?によって、大きく空間放射線量が異なり、手持ちの線量計で測ったところ、最小で1μSv/h程度でしたが、感覚的には2-3μSv/h程度でした。最大は、4号機原子炉建屋裏の土手で、124μSv/hでした。いわき平の平常値が0.1μSv/h、国の基準値が0.23μSv/hであることを考えると、収束はまだまだ道半ばであることを再認識しました。

注)上記写真は、許可を得て撮影しております。線量計の値は、検定された機械で計測したものではないので、数倍の測定誤差の可能性があるかもしれません。