学校司書制度で非常に評判の良い、いわき市立平第五小学校のあおぞら図書館にお邪魔してきました。平五小は、平下荒川にあるマンモス校で、児童数は市内ナンバー3です。ちなみにこの学校の前身は飯野村尋常小学校といって、母の母校でもあります。

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今、いわき市では児童の学力向上のために、学校司書制度を変えようとしています。具体的には、小学校各校に、学校司書を積極的に配置し、図書室の図書の整理や、図書室の利用を促進する活動をしてもらおうというものです。確かに理念は素晴らしい。一方「神は細部に宿る」といいます。すなわち、理念は良くても、現場という細部にまで気を配らなければ、魂が入らず全体も失敗してしまうという、格言です。その現場、細部を見るのが訪問の目的です。

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現在、いわきの学校司書制度は「基幹校方式」をとっており、基幹校に学校司書が配置され、週に3日程度勤務します。それ以外の学校は基幹校の学校司書が週に1日程度出張します。平五小は基幹校であるため、学校司書が半常駐しており、目が行き届きやすい環境にあります。

司書の役割としては、
レファレンス:利用者が探したいジャンルの図書を、専門家の視点で代行して見つけてあげる
貸出:図書貸し出しの受付
図書整理:図書の補修や本棚の整理

そもそも学校司書というのは、特段、試験や資格があるというものではありません。似たような制度に「司書教諭」というのがありますが、学校図書館法第5条で12学級以上の学校には必ず置かなければならないというもので、通常、教諭が兼務します。教諭は通常の授業や部活動をこなした上で、さらに司書教諭業務をすることになり、

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図書の貸し出し業務中。すべての図書は市内共通のバーコードで管理されており、貸出・返却がバーコードスキャンで行ないます。司書が行なうことがありますが、原則として選ばれた図書委員(児童)が行ないます。

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現実には、このバーコードをすべての蔵書に貼付ける工数が大変だそうです。学校司書が配置されるだけではとても追いつかないので、父兄の図書ボランティアの協力なくしては、実現できそうにありません。平五小はその点、図書ボランティアが常時5名以上いらっしゃり、交代で傷んだ図書の補修や、本棚の整理、図書室のデコレーション等をやっていただいているので、うまく運営ができています。逆に言えば、マンモス校で父兄数も多いからできていることかもしれません。少人数学校では、マンパワーをどのように補っているか、別途の機会に調べたいと思います。

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平五小はいまでもマンモス校ではありますが、かつてはもっと在校生がいたので、教室には余裕があります。図書室も専用で、きれいに整理されていました。

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図書室の外にも図書に親しんでもらうべく、廊下等に移動図書室?が設置されていました。

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味がある、いわき市立平第五小学校の看板。平五小のモットーは、「協心戮力」。その意味は、全員の力を結集し、一致協力して任務に当たること。大正11年11月1日、飯野第一小学校(それまで南白土尋常小学校)と 旧中山小学校(後の飯野第二尋常小学校)が併合し、飯野尋常高等小学校が作られたのが、その基礎です。当時の飯野村では、オカネがなく、自らモッコを担いで整地したというエピソードが伝わっています。

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