ジュニアエコノミーカレッジ(以下、ジュニエコ)は、商売体験を通して、「自ら決めて行動できる人材の育成」プログラムです。小学校5、6年生が1チーム5名で模擬株式会社を設立し、計画、仕入れ、製造、販売、決算、納税までの一連のサイクルを体験するプログラムです。資本金10,000円、必要であれば10,000円の借入をし、最大20,000円の元手で会社を経営します。

本日は、その決算・納税の作業をしてもらい、計画、仕入れ、製造、販売、決算までのプロセスで、どこがどう良かったか、反省すべきだったのかを、プレゼンテーションしてもらいます。そして、どのチームが総合的に優れていたかのグランプリを発表しました。

<昨年のジュニエコは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/30050288.html
<販売実演@いわき駅前>
http://www.mikito.biz/archives/33300102.html
<結果報告会&授賞式>
http://www.mikito.biz/archives/34153969.html
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参加者はそれぞれ会社名・役職名・名前を入れた名刺を作成し、銀行借入・商品仕入の際に使いました。名刺の使い方も実践で習います。

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決算作業においては、おこづかい帳形式で仕入と売上、支払利息等の帳簿を付けてもらい、それに基づいて、利益がいくらだったのか、役員報酬はいくらになるか、株主にいくら配当できるかを、自ら計算します。

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計算が終わったら、5人(自分たち)の役員報酬や、株主(親達等10人の株主がいます)への配当金額を、それぞれ封筒に現金封入します。

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現金を目にし、手にしたときの小学生の反応がすごい。「狂喜乱舞」という表現が適切か。やはりバーチャルでなく、日本円現金でゲームをするのは、真剣みが格別です。あわてて現金をなくさないよう、現金は必ずパレットの中で扱うように指導します。それでも10円だけ、現金残高が合わなくなったチームも出てしまったのですが。

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利益の計算をしたら、その10%を「納税」します(法的には「寄附」になります)。みんなの納めた税金が、救急車や警察等、公共的な活動に使われることを説明しました。清水市長には会場にお越し頂き、納税額2万円あまりを直接、小学生から市長に手渡してもらいました。来賓には、いわき市長の清水敏男氏、ひまわり信金理事長の臺正昭氏、いわき商工会議所会頭の小野栄重氏の3名でした。

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グランプリは、株式会社reika(中央台東小学校)、準グランプリは、株式会社ベストフレンド(平第五小学校)、ひまわり信金賞は、株式会社おかし研究所(勿来第一小学校)でした。優勝チームには優勝トロフィーと、副賞の印鑑が贈られました。この印鑑で、いつかビジネスがはじめられるといいね。

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参加者の感想で多かったのは、「お金を稼ぐことの大変さ」です。そこから、両親が大変な苦労をして生活費を稼いでいる事への感謝の念が起きたようです。また「早く社会に出てみたい」というコメントも多かった。こういう前向きな次世代が育っていることに、力強さを感じました。
 
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