春画は、江戸時代に流行した性風俗を描いた絵画で、浮世絵の一種です。先日お会いした、法政大学初の女性総長、田中優子教授は、江戸研究、なかでも春画の研究の第一人者です。そもそも春画はワイセツ物ではないかという見方もあり、学者の研究が進んでいなかった分野です。
 
著者の分析によれば、春画の描写は必ずしも写実的でなく、性器がデフォルメされ大きく描かれることが多い。春画では、女性の裸体だけが描かれることはなく、男女の絡みが描かれます。男性のための女性ヌードではなく、男女が共にそそられ、時に笑いながら楽しむものだったと考えられるそうです。

なんといってもその特徴は、性交場面を際立たせるために、直接的・写実的な表現でなく、顔と性器以外は、衣装で隠されることが多い。江戸のエロティシズムの極意は、「隠す・見せる」「覗き」だそうです。これは他の国では見られない風俗といえます。欧州の企画展で春画が少なからず開催されているのも、浮世絵が発展した江戸文化の神髄の一つの証左かもしれません。

<東京六大学で初の女性トップ 法政大学の田中優子総長は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41202600.html
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