大禹治水という言葉があります。中国人であれば、小さい頃必ず習う言葉だそうです。紀元前の中国(夏)の伝説的な帝であった、禹はその父が成し遂げられなかった黄河の治水に成功し、大きな収穫量の増加を実現させました。その要因は「会計」にあります。

司馬遷の史記によれば、「禹諸侯江南功(禹は一緒に仕事をした諸侯と江南でい、功績をった)」そうです。これが「会計の始まり」です。 禹は徳のある者には爵位を授け、功績があった者には土地を与えました。このように人の能力を適切に評価して、適材適所を実現することが「会計」です。

単に計算を合わせることが会計ではありません。あくまでその結果を評価し、次に役立てることが会計です。レストランで食事が終わった後のお会計もその例。お店が提供した食事と請求書を見比べて満足感に見合うのであれば、そのレストランをまた利用します。一方、提供されたサービスが割に合わないと感じればそのレストランを利用するのはその日が最後になります。それが「会計」の役割です。
 
YuTheGreat