世界で通用した日本人の中の一人である名経営者、盛田昭夫氏。当代きっての技術者、井深大氏と一緒に町工場だった東京通信工業を創立し、テープレコーダー、トランジスタラジオなど常に時代の先頭を走り続け、ソニーを世界ブランドに成長させたその手腕。製品開発、アメリカ進出、商標裁判…笑顔で壁を次々に越えていきます。米国進出・米国上場を果たした後も、情熱を込めた語り口は周囲の人を動かし、最前線を歩き回る行動力が、やがて“安かろう悪かろう”だった日本製品のイメージを払拭してきます。そしてその盛田のそばには、ソニーの居並ぶ一騎当千の強者たちがいて、それがまさに「盛田昭夫学校」だ、というお話し。

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上巻は、SONY(当時は東通工)の創業時から1965年頃までのエピソードを中心に、盛田昭夫氏がそれぞれの出来事にどのように考え、どのように決断したかということについて書かれています異様に細かい描写やエピソードがあり、どうやって当事者からインタビューしたのか不思議でした。

下巻は、トリニトロンテレビの成功やベータマックスの失敗等の背後にどのような判断があったかというのが分かります。以前に松下側からどうやって技術力に劣るVHSでソニーのベータ方式に打ち勝ったかを読んだことがあるので、対照的で面白い。筋には関係ないけれど、SONYの由来が、SUNNY(光り輝く)→SONNY(青二才)→既に商標登録済み→一時減らして「SONY」となったことや、ベータマックス方式の由来が、「テープ全面にベタに記録体が、最大限マックスに塗られている」からということをはじめて知りました。

・私は自由経済こそ人類の繁栄と幸福を作り上げると思いますが、いまの自民党政権は、そういう信念を持って国民の信頼を勝ち取ることができていません。
・既成政党に入って政治改革をするのではなく、サラリーマンたちを含んだ産業人がどっと政界になだれこむように政界改革をすることはできないか。
・この国を良くするには教育ですよ。急がば回れだ。

ソニーを通じて森田氏がさまざまな経営課題を持ち前の明るさでクリアしていく一方、平行していろいろな後継者を生み出していく様子が見えます。まさに学校。こんな会社は現代にもあるんだろうか?

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