スパリゾートハワイアンズ(以下、常磐ハワイアンセンター)の敷地は、もともと何であったかご存じの方は少ないのではないでしょうか。結論からいうと、常磐HCは、巨大な元炭鉱住宅跡地に建設されました。常磐HCの開発・所有・経営は、すべて常磐興産株式会社です。磐城炭礦と入山採炭が合併してできた常磐炭礦株式会社は、いわき市・北茨城市一帯の炭鉱を経営する巨大な炭鉱会社でした。

エネルギー産業転換により、昭和40年代に炭鉱はすべて閉山になりますが、従業員雇用維持のための起死回生の策として、1966年に常磐HCが開業します(このへんは、映画フラガールが詳しい)。その用地として提供されたのが、閉山後の炭鉱作業場であり、炭鉱夫の住む炭鉱住宅跡地(いわゆる炭住)です。現在の地図と重ね合わせてみると、常磐HCの敷地のほとんどが、炭住敷地と重なり合っています。現在の家族連れで楽しめるアメニティ施設が、つい50年前までは劣悪な労働環境下で起居していた炭鉱夫の住処であったことは感慨深いです。

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建設中の常磐HC。建築後約50年経過するこの建物の躯体は、震災後も補修を経てそのまま使用されています。鉄骨は錆に弱いとされていますが、高温多湿の館内でよく使用に耐えているなあと思います。

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常磐炭鉱坑道内の写真。坑道の線路からも温泉が噴き出しているのがわかります。温泉をくみ出さないと坑道が水没してしまうので、その温泉汲み上げコストが高いもの常磐炭鉱の経営が苦しくなった一端です。当時石炭1トンを掘り出すのに、40トンの温泉をくみ出す必要があったそうです。そのお邪魔ものだった温水が、現在のハワイアンズの経営の屋台骨を支えるとは当時、誰も思わなかったでしょう。

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開業当時の常磐HCの園内。滑り台は直線(直滑降)でした。大プール中央には橋がかけられ、中央にはステージがありました。現在はいずれも改修され、当時の面影はありませんが、基本的な作りはそのままで50年間色あせずに親しまれています。

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開業当時のフラダンスショー。現在よりもより、トロピカル、エキゾチックな衣装です。舞台には砂が敷かれていて、現在のようなモダンなショーではありませんでした。これは好みが分かれるところですね。

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注)写真は、スパリゾートハワイアンズ内に掲示されていたものです。