いわき市の総面積は、123,135ha(1,200㎢といったほうがわかりやすいかも)、香川県1,800㎢に肉薄する面積です。その内訳は、都市計画区域外:85,518ha(69.5%)、都市計画区域:37,617ha(30.5%)。さらに都市計画区域の内訳は、市街化調整区域:27,569ha(73.3%)、市街化区域:10,048ha(26.7%)。市街化区域とは、すでに市街地を形成している区域および概ね10年以内に優先的、計画的に市街化を図るエリアです。その市街化区域は、市域の1/10にも満たない。ちなみに市街化調整区域は、市街化を抑制する(家をたててはいけない)区域です。

市街化区域には、必ず11の用途地域のいずれかが定められており、市内で多いのが第一種住宅地域。意外に多いのが、工業専用地域で、市街化区域の約2割を占めています。逆に、商業地域・近隣商業地域は、市街化区域のたった5%。

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上記区分を、住居系・商業系・工業系の大区分で分けると、以下のようなグラフになります。住居系が広いのはわかるけれど、意外なのは工業系が3割以上もあること。下記のような大規模な工業団地があることがその理由でしょう。
・小名浜臨海工業団地 工業専用地域 386ha
・いわき好間中核工業団地 工業専用地域 324ha 

いわき市の製造品出荷額は、約9,700億円(平成22年ベース)で、福島県全体の約2割を占めており、東北ナンバー1の製造品出荷額を誇る工業都市となっています。 これは常磐自動車道や重要港湾小名浜港など交通体系の整備とともに、昭和40年代に産炭地域から工業都市への転換がうまくいき、工業団地に工場ができた結果です。さてこの先、どこを目指していくか。
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