野菜工場「ひまわり ふれあい農園」が、いわき市平字作町に完成・運用開始したとのこと。場所は元のひまわり信用金庫作町出張所の一階です。統廃合に伴いひまわり信金の作町出張所は閉鎖されており、その空き店舗を活用した事業です。ひまわり信金の経営企画室のご案内で見学させて頂きました。
外見は、出張所当時のまま。現在でも店外ATM(現金自動預払機)が設置され、見た目には銀行店舗そのものですが、中身は完全な野菜工場でした。
農園設置の目的は、発光ダイオードを活用して無農薬野菜の水耕栽培事業のモデル工場とし、空き工場や空き店舗の活用した事業者への情報提供とそれに関わる地域貢献事業とのこと。確かにイニシャルコスト・ランニングコスト・管理に要する工数等、実際にやってみなければ分らないことも多い。それを収益を目的とする事業者でなく、中立の金融機関がやる意味はある。なぜなら収益を目的とする事業者なら、運営することで得られるビジネスノウハウが、利益の源泉・同業との競争力の差になるため、事業の詳細をオープンにしない/できないためです。期間限定で、事業者への情報提供とそれに関わる地域貢献事業としての金融機関の事業ならば、そのおそれなく、実績データを潜在的な事業者に提供できるでしょう。
それにしても、イニシャルコスト・ランニングコストで数千万円は要するこの農園を設置した、ひまわり信金の深謀遠慮には脱帽です。将来的・長期的には、貸出審査のノウハウや、資金貸出実績につながる可能性もありますが、それは数年後の話。短期的には、まったく収益を獲得しない、地域貢献事業です。
外見は、出張所当時のまま。現在でも店外ATM(現金自動預払機)が設置され、見た目には銀行店舗そのものですが、中身は完全な野菜工場でした。
農園設置の目的は、発光ダイオードを活用して無農薬野菜の水耕栽培事業のモデル工場とし、空き工場や空き店舗の活用した事業者への情報提供とそれに関わる地域貢献事業とのこと。確かにイニシャルコスト・ランニングコスト・管理に要する工数等、実際にやってみなければ分らないことも多い。それを収益を目的とする事業者でなく、中立の金融機関がやる意味はある。なぜなら収益を目的とする事業者なら、運営することで得られるビジネスノウハウが、利益の源泉・同業との競争力の差になるため、事業の詳細をオープンにしない/できないためです。期間限定で、事業者への情報提供とそれに関わる地域貢献事業としての金融機関の事業ならば、そのおそれなく、実績データを潜在的な事業者に提供できるでしょう。
それにしても、イニシャルコスト・ランニングコストで数千万円は要するこの農園を設置した、ひまわり信金の深謀遠慮には脱帽です。将来的・長期的には、貸出審査のノウハウや、資金貸出実績につながる可能性もありますが、それは数年後の話。短期的には、まったく収益を獲得しない、地域貢献事業です。
1ユニット4段の水耕棚で構成され、1ユニットで約320株のレタスを育てます。6ユニット計24段で合計約2千株を栽培が可能で、さらにユニットを増やすことも可能です。ただ1ユニットは磐城農業高校への試験栽培用にとってあるそうです。
種まきから20-30日程度で収穫が可能で、サラダ菜、水菜等、いくつかの種を実験的に栽培もしています。収穫した野菜は各支店の窓口などで、無償で顧客に配るそうです。こちらでは日勤で2名の方を採用し、常勤してもらっています。基本的な作業は、種付け・植え替え・収穫の3点。作業されている方にお話しを伺うと、一番大変なのは、収穫だそうです。拝見させて頂きましたが、収穫は1株ずつ、はさみを使って根を切って、集め、はかりで量って、小さい単位に梱包するという流れです。確かに他の校庭よりも工数がかかりそうです。一方、このような作業は、ある意味、ルーチン作業が多く、一度作業内容を覚えてしまえば、やれそうだとも思いました。市内には知的作業者向けの作業場がいくつかありますが、そういった施設が導入すれば、障害者のやりがいと、事業性が両立するのではないでしょうか。今後、よく勉強した上で提案していきたいと思いました。
驚いたのは、水耕栽培のセットを製造販売している会社がすでに存在していることです。単品の手作りでなく、運営ノウハウとセットで、業務として販売しており、1ユニットのセット価格は、百数十万円とのことです。こちらの施設整備は京都市のゼネラルプロダクションというメーカーのものです。
工場はクリーンルームになっており、入室する前にエアシャワーを浴びます。見学にあたっては、マスク・キャップ・白衣をお借りします。今回はクリーンルームの外からの見学も想定して、比較的高価な透明アクリル板の仕切りを使用していますが、本来はもっと安価な仕切りで大丈夫。というか室温・光量・減菌を安定させるには、完全密閉の空間のほうが望ましい。
よって農園内は無菌状態に近く、室温は21度、湿度は50~60%に設定してあるそうです。確かに無菌であれば農薬も使う必要がなく、「無農薬野菜」のできあがりです。しかし感覚的に、太陽の光をたっぷり浴びた、虫や土がくっついた形の不揃いなイメージがある、無農薬野菜。密閉された真っ暗な工場で、順番待ちで生産される工業製品が、無農薬野菜といわれると、違和感があるのも事実。
土を全く使わず、LED(発光ダイオード)の光と養分を混ぜた水の循環で栽培されます。ですので、屋内で天候や気候に左右されず、安定的な生産が可能となります。水耕栽培で使うLEDは一般的には白色が多いけれども、こちらでは成長効率が良いとのデータが出た赤、青、白の3色としていて、その3種類の光がとてもキレイ。写真は発芽したレタスです。もうちょっと育つと、植え替えられます。
よって農園内は無菌状態に近く、室温は21度、湿度は50~60%に設定してあるそうです。確かに無菌であれば農薬も使う必要がなく、「無農薬野菜」のできあがりです。しかし感覚的に、太陽の光をたっぷり浴びた、虫や土がくっついた形の不揃いなイメージがある、無農薬野菜。密閉された真っ暗な工場で、順番待ちで生産される工業製品が、無農薬野菜といわれると、違和感があるのも事実。
土を全く使わず、LED(発光ダイオード)の光と養分を混ぜた水の循環で栽培されます。ですので、屋内で天候や気候に左右されず、安定的な生産が可能となります。水耕栽培で使うLEDは一般的には白色が多いけれども、こちらでは成長効率が良いとのデータが出た赤、青、白の3色としていて、その3種類の光がとてもキレイ。写真は発芽したレタスです。もうちょっと育つと、植え替えられます。