地域医療の現場のお話を伺いに、千葉県鴨川市にある亀田総合病院の亀田信介院長、小松秀樹副院長を訪ねました。亀田総合病院の規模は、日本最大規模の私立総合病院(大学病院を除く)のひとつで、県の災害拠点病院、救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院、総合周産期母子医療センター、臨床研修指定病院です。有名医師のヘッドハンティングで規模を拡大してきた等、いわゆる「やり手」の病院経営といわれますが、それを人口3万人あまりの鴨川市で実現できている理由を知りたく。
どうやって、房総半島の先っぽの小さい街で(院長いわく、実はこの考えが既存の枠組みにとらわれている、とのこと)、勤務医師数は400名以上、一般病床865床、第3次救命救急をしながら、年間売上高は400億円近くを維持できるのか?高名な医師を確保しつつ、私立病院経営を成り立たせているのか?
2番目に印象的だったのは、「街」に対する愛着です。亀田というインフラがなくなったら南房総は壊滅するでしょうし、逆に南房総の人口が減少すれば亀田も生き残れない。共存共栄を目指すというのは至上命題です。亀田として、真剣に子育て支援や、まちづくり支援を独自にやっており、地元サッカーチームの応援や、セミナー開催等、きめ細かく多数の地元貢献事業を同時多発的にやっていることです。
<亀田信介院長に病院見学をご案内いただきました>
http://www.mikito.biz/archives/39106883.html
院長のインタビューを終えてから、改めて、「亀田メディカル・センターの使命」を読み直すと、院長のおっしゃっていた意味が、よく分りました。
<最後の抜粋>
・職員一人の向上は、亀田メディカル・センター全体の進歩であり、一人の停滞は、亀田メディカル・センター全体の停滞である
・専門分野での成長、経歴の付加など、個人の向上への努力は、積極的に奨励され報いられる
・我々は、患者さま及び外部から、高い評価を受けることは勿論、行った医療の過程と結果を自ら検証し、その質の向上を通じて、医療界を常にリードする
・新しい技術の開発に積極的に取組み、全ての人々の幸福に貢献する。
こういった病院で働きたいという医師が引きも切らずいらっしゃり、現在の勤務医は400名を超えます(数十名の出入りもあるそうですが)。病院の規模はあまり変らないものの、勤務医師数は磐城共立病院の約3倍です。勤務医のほとんどが、単身赴任も含めて亀田が用意した近隣の社宅(シーサイドのタワーマンションも!)に住むそうです。鴨川は東京駅から特急で、約2時間。房総半島の先という地理的条件や、飲食街の充実を考えると、考えようによってはいわきのほうがまだ有利性があるかもしれません。保険診療という共通ルールの土俵であっても、経営形態やその巧拙で、その運営の姿に大きな違いが出るということを実感してきました。
どうやって、房総半島の先っぽの小さい街で(院長いわく、実はこの考えが既存の枠組みにとらわれている、とのこと)、勤務医師数は400名以上、一般病床865床、第3次救命救急をしながら、年間売上高は400億円近くを維持できるのか?高名な医師を確保しつつ、私立病院経営を成り立たせているのか?
亀田メディカルセンターの中核は、亀田総合病院(入院・手術)と、亀田クリニック(一般外来)ですが、そのうち病院側のKタワーは13階建て、2005年竣工の新病棟で、350床のすべてが外房の海を望むオーシャンビューの個室だそうです。オーシャンビューの経営企画室でお話しを伺いました。
亀田信介院長は整形外科医ですが、実家である亀田総合病院を引継ぎ、僻地にある病院を先進的な人気病院へと進化させた経営者です。亀田の病院経営は、地域の基幹病院として地元に根ざす(ローカル)一方、医師や患者を、広く東京や海外からも呼び込む(グローバル)という、ユニークなポジションをとっています。
ご多忙のところ、数時間に及ぶインタビューに時間を取って下さり、書き切れないほどの気づきをいただきました。その中で、一番印象的だったのが、病院の院長の役割です。いわく、亀田では院長の役割を、たとえて言うなら「アイドル養成の総合プロデューザー」、もしくは「興業のプロモーター」に類する役割だと考えているそうです。すなわちそれぞれの個人、タレントの自己実現できる場の環境を作ることが使命。それぞれの個人、タレント達の価値観は異なるが、それぞれに合わせた満足感を得られるようにする。一見、えこひいきに見えることもあるが、それも含めて全体の満足感が向上すればよい。その結果、医師も患者も経営にとっても好循環が生まれる。ここまで割り切ったスタンスの経営者に久方ぶりに会いました。
亀田信介院長は整形外科医ですが、実家である亀田総合病院を引継ぎ、僻地にある病院を先進的な人気病院へと進化させた経営者です。亀田の病院経営は、地域の基幹病院として地元に根ざす(ローカル)一方、医師や患者を、広く東京や海外からも呼び込む(グローバル)という、ユニークなポジションをとっています。
ご多忙のところ、数時間に及ぶインタビューに時間を取って下さり、書き切れないほどの気づきをいただきました。その中で、一番印象的だったのが、病院の院長の役割です。いわく、亀田では院長の役割を、たとえて言うなら「アイドル養成の総合プロデューザー」、もしくは「興業のプロモーター」に類する役割だと考えているそうです。すなわちそれぞれの個人、タレントの自己実現できる場の環境を作ることが使命。それぞれの個人、タレント達の価値観は異なるが、それぞれに合わせた満足感を得られるようにする。一見、えこひいきに見えることもあるが、それも含めて全体の満足感が向上すればよい。その結果、医師も患者も経営にとっても好循環が生まれる。ここまで割り切ったスタンスの経営者に久方ぶりに会いました。
2番目に印象的だったのは、「街」に対する愛着です。亀田というインフラがなくなったら南房総は壊滅するでしょうし、逆に南房総の人口が減少すれば亀田も生き残れない。共存共栄を目指すというのは至上命題です。亀田として、真剣に子育て支援や、まちづくり支援を独自にやっており、地元サッカーチームの応援や、セミナー開催等、きめ細かく多数の地元貢献事業を同時多発的にやっていることです。
<亀田信介院長に病院見学をご案内いただきました>
http://www.mikito.biz/archives/39106883.html
院長のインタビューを終えてから、改めて、「亀田メディカル・センターの使命」を読み直すと、院長のおっしゃっていた意味が、よく分りました。
<最後の抜粋>
・職員一人の向上は、亀田メディカル・センター全体の進歩であり、一人の停滞は、亀田メディカル・センター全体の停滞である
・専門分野での成長、経歴の付加など、個人の向上への努力は、積極的に奨励され報いられる
・我々は、患者さま及び外部から、高い評価を受けることは勿論、行った医療の過程と結果を自ら検証し、その質の向上を通じて、医療界を常にリードする
・新しい技術の開発に積極的に取組み、全ての人々の幸福に貢献する。
こういった病院で働きたいという医師が引きも切らずいらっしゃり、現在の勤務医は400名を超えます(数十名の出入りもあるそうですが)。病院の規模はあまり変らないものの、勤務医師数は磐城共立病院の約3倍です。勤務医のほとんどが、単身赴任も含めて亀田が用意した近隣の社宅(シーサイドのタワーマンションも!)に住むそうです。鴨川は東京駅から特急で、約2時間。房総半島の先という地理的条件や、飲食街の充実を考えると、考えようによってはいわきのほうがまだ有利性があるかもしれません。保険診療という共通ルールの土俵であっても、経営形態やその巧拙で、その運営の姿に大きな違いが出るということを実感してきました。
はじめまして、偶然にブログを見つけて
書き込みさせて頂きます。
自分昨年の1月に亀田総合病院で
「頸椎症性精髄症」で手術を行い1カ月間の
入院生活しました。
一時は、首から下がまったく、動かない状態
で、手術を行い、現在は、リハビリを行い
後遺症はあるものの、今まで通りの生活を
続けている所です。医師と病院に感謝して
おります。
施設は素晴らしいですね、入院生活で、
まったっく不自由なく、退屈しない生活を
しましたが、
病院が規模が大きすぎて、受診するのに1~2
ケ月かかるのが、難点でした。
いわき市在住 38歳