いわき市施工の災害公営住宅で、もっとも応募が多かったのが、平字作町の住宅45戸です。8月からの入居に向け、ほぼ内外装工事は完了。完成形を見せています。5階建(エレベータ1機付)が、2棟(20戸、25戸)です。それにしても、なんとまあ、画一的なデザインなんでしょう。まちなか居住促進のため、また街や復興住宅のシンボルとして、周辺環境に配慮した高層住宅の建設を要望してきましたが、残念ながらこのような汎用的な住宅になってしまいました。
集会所にはすでに「いわき市作町東団地集会所」の看板が掲げられています。災害公営住宅の土地・建物コストのほとんどが国・県の予算から充てられますが、あくまで法律上の扱いは、市営住宅です。一団地の市営住宅には集会所の設置がルールで定められており、それに従って設置されます。作町にはもうひとつある市営団地の団地専用の集会所があるので2つめの団地集会所である一方、町内独自の集会所は存在しない、という非常に不思議な状態になっています。
1階住戸と駐車場とは、目と鼻の先、同じ高さの目線です。プライバシーに配慮した高さ設計とか、植栽による目隠し等はないのでしょうか。今後、団地内の管理は、団地住民による自治会の自主管理となります。エレベータの保守点検や、共用部の清掃も自主管理です。民間マンション開発に携わった経験からすると、自治会自主管理方式になると、共用コストをなるたけ圧縮しようという力学がはたらき、管理レベルが将来荒れていくことが予想されます。
建物の外観デザインにせよ、団地ごとの集会所の設置にせよ、1階住戸と駐車場の高さにせよ、ルール遵守は正しい行政執行ではあります。しかし法令遵守だけでは、現状回復はできても、新たなな価値を生み出すイノベーションは生まれないのではないか。本来、「復興」事業とは、原状回復ではなく、新たな価値を生み出すことではなかったか。
<「法令遵守」が日本を滅ぼす、はコチラ>
http://www.mikito.biz/archives/29809983.html
市民サービスには公平性が必要であり、そのためのルール設定・遵守であることは理解します。またその枠組みの中で、最大限、知恵と努力で、国・県から予算を獲得し、市の単独予算からの負担をなるたけ軽減して、立派な災害公営住宅建設にこぎ着けたのは、賞賛に値すると思います。それが10年後に、もしくは20年後に現状のようなピカピカの状態ではなく、市営住宅の所得制限をクリアできる層の入居が進み、自主管理となったとき、荒れた管理状態が推測されます。
集会所にはすでに「いわき市作町東団地集会所」の看板が掲げられています。災害公営住宅の土地・建物コストのほとんどが国・県の予算から充てられますが、あくまで法律上の扱いは、市営住宅です。一団地の市営住宅には集会所の設置がルールで定められており、それに従って設置されます。作町にはもうひとつある市営団地の団地専用の集会所があるので2つめの団地集会所である一方、町内独自の集会所は存在しない、という非常に不思議な状態になっています。
1階住戸と駐車場とは、目と鼻の先、同じ高さの目線です。プライバシーに配慮した高さ設計とか、植栽による目隠し等はないのでしょうか。今後、団地内の管理は、団地住民による自治会の自主管理となります。エレベータの保守点検や、共用部の清掃も自主管理です。民間マンション開発に携わった経験からすると、自治会自主管理方式になると、共用コストをなるたけ圧縮しようという力学がはたらき、管理レベルが将来荒れていくことが予想されます。
建物の外観デザインにせよ、団地ごとの集会所の設置にせよ、1階住戸と駐車場の高さにせよ、ルール遵守は正しい行政執行ではあります。しかし法令遵守だけでは、現状回復はできても、新たなな価値を生み出すイノベーションは生まれないのではないか。本来、「復興」事業とは、原状回復ではなく、新たな価値を生み出すことではなかったか。
<「法令遵守」が日本を滅ぼす、はコチラ>
http://www.mikito.biz/archives/29809983.html
市民サービスには公平性が必要であり、そのためのルール設定・遵守であることは理解します。またその枠組みの中で、最大限、知恵と努力で、国・県から予算を獲得し、市の単独予算からの負担をなるたけ軽減して、立派な災害公営住宅建設にこぎ着けたのは、賞賛に値すると思います。それが10年後に、もしくは20年後に現状のようなピカピカの状態ではなく、市営住宅の所得制限をクリアできる層の入居が進み、自主管理となったとき、荒れた管理状態が推測されます。