山村暮鳥(やまむらぼちょう)は、群馬県出身の明治・大正期の詩人、児童文学者です。筆名の山村暮鳥には、「静かな山村の夕暮れの空に飛んでいく鳥」という意味が込められているそうです。その暮鳥が、いわきについて詩を書いており、その石碑が文化センター前に設置されています。

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「雲」
 
おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきそうじゃないか
どこまでゆくんだ
ずっと磐城平(いわきたいら)の方までゆくんかな

山村暮鳥はどんな気持ちのこの詩を作ったのでしょうか。当時、暮鳥が結核とクリスチャンであったため、平村民から石持て追われるごとくの迫害を受けたそうです。一方、平村には暮鳥にとって親しい友人・無二の親友がいた土地でもあったそうです。