陸上自衛隊 高等工科学校を、東松龍盛塾の仲間と一緒に視察させて頂きました。陸上自衛隊の旧旧少年工科学校です。以前は航空自衛隊も、海上自衛隊も同様の少年工科学校を持っていましたが、省庁再編・予算削減の流れで、廃止となってしまいましので、16才から訓練を受けられるのは全国でここだけです。

生徒は、神奈川県だけでなく、北は北海道から南は沖縄まで幅広く来ています。生徒定員は1学年約300名。入学時の競争倍率は、15-30倍とのこと。身分は高校生ですが、隊律を守らなければなりませんし、手当も9万円/月を受給できる、ある意味特別な身分です。

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こちらの歴史は古く、現在60期生が入学しているとのこと。陸上自衛隊の技術部隊の現場中枢はここの卒業生が占めているそうです。授業内容はかなり厳しく、鍛えられるだろうと推測できます。一方、海上自衛隊・航空自衛隊には、このような教育施設がなくて大丈夫なのか?という疑問を持ちました。

ご説明いただいた方は、工科学校の防衛省所属の広報職員(自衛官)の方です。同時に教員免許もお持ちで、授業を持つこともあるそうです。

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ちょうど期に一回(3ヶ月に一回)のパレードの訓練展示があり、素晴らしい行進とドリル演技を見せて頂きました!第60期生徒らによるパレード演習を見せて頂きました。ドリルという自衛隊独自のものは、儀仗用のライフルをくるくる回し、最後に空砲を発射します。

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10分でも20分でも、指揮者の合図があるまで待機。それは生徒も教官も同様です。隊律というのはこういうことなのだと実感しました。 

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本物のライフルを持っての後進。1学年300名、3学年で1,000名近くになります。1年生はともかく、3年生になると一糸乱れず行進する姿は圧巻の迫力でした。
 
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こちらは自習室。月-金曜は外出禁止。6:00起床、16:00まで授業と訓練、その後18:00まで部活のスポーツ活動。その後食事をし、22:00消灯。それまでに衣服の洗濯を自ら行い、復習勉強をします。ぴしっと整理整頓された机は、美しい。
 
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七夕の短冊には、「彼女ができますように」なんて、16-18才らしい軟派な言葉も。でも1年生は携帯電話の所有禁止なので、容易ではないでしょうね。

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隊員の宿舎も見せて頂きましたが、2段ベッドにほとんど私物はありません。これまた、ぴしっと整理されていました。

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制服から下着にいたるまで、きちんと折りたたまれていて(全部自分でやるそうです)、ほとんど私物はありませんでした。
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