ドイツのストリート・オルガンという自動楽器を初めて見せてもらいました。ふいごで空気を送り込んで、厚紙に穴を開けたロール紙でバルブの開閉を制御し、小さなパイプオルガンを鳴らす、というのが基本原理のようです。
動画は、コチラ

29-1

動力は、人間の手回しです。オルガンからは、けっこう大きな音が出ます。ちょっと縦笛に似た、おちゃめな音色ですね。ストリート・オルガンが盛んだったころは、蓄音機もラジオもない時代で、庶民はこのようなもので音楽を楽しんでいたのですね。

10

オルガンの内部には、無数のパンチ穴があけられたテープが、テープ送りの機械で巻き取られていくのがわかります。手回しハンドルの回転速度により、音楽がゆっくり/早送りで鳴ります。

18

録音された曲ごとにテープが用意されています。一巻きで一曲分です。テープからレコード、カセットテープ、CD、MD、DVD、ミニディスクと進化し、今ではハードディスクもしくはSDカードが記録媒体に変っています。その録音容量は、数万倍になっているのでしょう。

05