いわきロボット研究会に参加しました。現在、経済産業省から850億円の研究開発委託を受けて、日本原子力研究開発機構(Japan Atomic Energy Agency, JAEA) 福島廃炉技術安全研究所が、今年度に楢葉町でモックアップ試験施設と、放射性物質の分析・研究施設を建設予定です。なお、JAEAは、原子力に関する研究と技術開発を行う独立行政法人で、日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構(旧動力炉・核燃料開発事業団)が統合再編された組織です。

楢葉町のモックアップ試験施設は、3つの目的で作られます。
1. 廃炉措置に必要な研究開発の実証試験
まずは格納容器下記の漏洩箇所の補修技術に係る実証実験、そして将来的には燃料デブリ取り出し工法や原子炉解体の技術
2. 遠隔装置機器等の屋内機能試験
実際の原子炉内に設置されている階段・水槽・ガレキを再現し、その環境下でロボットが遠隔操作できるかを実験(これらは安全性が確認できたら、研究者や学生にも公開するそうです)
3. 作業者の訓練
3面の壁に映像を投影する「没入型バーチャルリアリティシステム」を作り、作業員の佐合手順や操作の訓練を行う

すでに楢葉町の楢葉南工業団地に土地は手当て済みで、モックアップについては、今年度(平成26年度)に建設を行い、来年度(平成27年度)に運用開始見込みだそうです。巨大な体育館(高さ60m!)のような研究棟と試験管理棟の2つの建物からなり、破損した状態の福島第一原子力発電所の実機を再現し(一部は、1/8スケールで再現)、廃炉技術の研究を行います。高放射線量下での廃炉作業は、世界発であり、まだ確立されていないこのような技術は未知の領域でありチャレンジングであるという一方、その技術の蓄積の暁には間違いなく、世界に冠たる技術センターとなることができます。

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JAEA 福島廃炉技術安全研究所 副所長の有井祥夫様から、モックアップ試験施設の概要をお伺いするとともに、ふくしま発の廃炉ロボット、「(仮称)がんばっぺ号」についての夢を聞きました。正直、まだ未知の技術開発に対して、いわきの技術系企業がどこまで開発過程に参画できるかどうかと思っていました。しかし開発当初のいわきの企業の技術寄与率が低くても、バージョン2,バージョン3を経るごとに、蓄積し寄与度が大きくなれると思います。

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ふくしま、そしていわき発の廃炉ロボット、「がんばっぺ号」をぜひ開発にこぎ着けたい。そしてその技術を広く展開し、廃炉だけでなく広く一般の屋外作業・電気工事作業・清掃作業全般にロボット技術を転用することにより、新規産業を起こし、日本のGDPへ貢献したい。その際には、ふくしま・いわき発を冠したい。さらには、日本だけでなく世界のロボット技術のデファクトスタンダードをとることにより、ロボットの性能評価を保証してあげる認証機関や、ロボット熟練者の免許付与機関を日本・ふくしま・いわきで、創設したい。

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ウィーン会議を例に出すまでもなく、「会議は踊る、されど進まず」の合議体が多いのではないかと感じる今日この頃です。「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」。政治家の会議体は、全体の方向性だけ示して、先端技術の開発やその管理は現場に大きく権限委譲し、任せるべきです。