小児救急医療電話相談事業(#8000、シャープはっせん、と読みます)は、小さなお子さんをお持ちの保護者の方が、休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができるものです。その特徴は全国どこからでも短縮番号#8000をプッシュすることにより、住居地の都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられるというものです。 
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福島県では、県庁の保健福祉部地域医療課が担当しており、対応時間は19:00~翌朝8:00の間です。この時間帯に#8000に電話すると、自動的に県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。実際には複数の都道府県から委託を受けた民間の事業者に所属する看護師、保健師及び医師が対応しているそうです。
 
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近年、家族構成が多様化する中で、子育て経験者である祖父母などが同居していない、親と子どものみの家庭が増加しています。このような状況の下で、夜間急に子どもの身体の具体が悪くなった時、身近に保護者が相談できる人がいないために、あわてて119番通報する、そうでなくても深夜に自家用車で直接、医療機関へ乗り込んで受診を希望する事案が多くなってきています。

しかしながら、必ずしも急いで受診する必要がある場合ばかりとは限りません。深夜帯は専門医がいるケースのほうがまれですし、検査技師もいない場合も多く、見立てが日中の診療時間帯と同じレベルではありません。また、深夜帯は当直の医師数も非常に限定されますので、待ち時間も長くなりがちで、快適でない病院内での待機は、子ども自身や保護者の負担になる場合もあります。

こども救急電話相談の平成24年度実績報告によると、相談実績件数は福島県全体で年間7,400件で、うちいわき市からが1,800件です。23時までが全体の6割ですが、23時~翌朝8時までも全体の4割を占めています。また、相談者の6割が幼児、3割が乳児であり、電話相談する方の8割が相談者のお母さんであることを合わせると、深夜帯に小さいお子さんの容態がおかしくなり、相談できる同居の両親がおらず、#8000にすがる思いで電話している姿が目に浮かびます。
 
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注目すべきは相談結果です。電話してやはり医療機関への受診が必要となったのは、15%に満たない。裏を返せば、全体の85%が電話相談で「家の経過観察」「一般的な指導」で済んでしまったいうことです。これは、不要不急の受診を、8割以上も回避でしたということであり、この事業の有用性が裏付けられたということです。限られた医療資源(特に深夜帯の救命救急)を効果的に利用するためにも、ぜひこの福島県こども救急電話相談#8000を、周知・普及させていきたいと思います。
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注意:この電話相談では病気の診断をしません。相談員からのアドバイス等を参考にして、家庭での対処のみとするか、医療機関を受診するかは最終的に保護者の方に判断いただくものです。