いわき市へ医学部を誘致する会から、市議会へ提出されておりました「いわき市へ医学部誘致に関する請願書」が、常任委員会では可決すべきものとされていたにもかかわらず、本会議で否決されてしまいました。内訳は、賛成14、反対18、棄権4です。私としてはここしばらく、この請願を実現させるべく奔走していただけに、とても残念です。誘致する会の思いは議場で伝えることができ、実際に多くの議員の賛同をいただきましたが、議会内では純粋に市民のためのあるべき政策の議論でなく、派閥・会派の力学で動いてしまっていることを露呈することになってしまいました。私は、当該請願の紹介議員として、請願に賛成の立場から、議場にて討論を行いました。

<賛成討論の録画は、コチラ>
http://ur2.link/xUC4
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<請願書原文は、コチラ>
http://goo.gl/i4VlBo

詳細は「いわき市に医学部を誘致する会」のホームページをご覧下さい。
<以下、私の賛成討論の原文そのままです>
私は、請願第1号 いわき市に医学部を誘致に関する請願書について、請願並びに委員長報告に賛成の立場から討論を行うものであります。これまで医学部の新設は、1979年の琉球大学を最後に30年間以上も新設が認可されませんでしたが、昨年末に安倍晋三首相が、復興支援のために東北地方に医学部を新設するよう下村博文文部科学大臣に指示を出しました。今年5月が、その応募の当面の期限とされており、ぜひいわき市もそれに応募して頂きたい。

先日、いわき市へ医学部を誘致する会の臨時総会に参加して参りました。多数の市民が参加され、市民からは、医大誘致活動により、いわき市が市民の健康不安に対して真剣に取り組む姿勢を市民、及び市外に明確に見せることが重要だという意見が出ました。また現役消防団員の方からは、消防本部職員は毎日必死の活動をしているにもかかわらず、受入搬送先の病院が医師不足で受け入れできず、救命救急医療がうまく機能していないという、現場の生の声が出ました。また小さなこども持つお父さんからは、短期的な課題にとらわれるのではなく、将来世代にわれわれ大人が何を残せるかという視点で、最高学府を誘致するという活動を全面的に支援するという意見も出ました。

いわき市議会本会議での答弁のとおり、市内の医師不足は顕著であります。長期避難民や原発作業員・技術者等を考慮すると、現在、いわき市内の医師不足数は約200名以上といわれております。この10年間つるべ落しにいわき市の医師の市外流出が続いており、震災後もそれがさらに顕著になっております。現場の医療スタッフの献身的な努力になんとか支えられているものの、地域医療の崩壊一歩手前という状況です。特に、市外からの長期避難民・原発作業員等が純粋に増加しており、それに対する医療サービスの量的手当てがまったくなされていない状況にあります。今後、一般市民が受けている低放射線被ばくの影響の推移を慎重に見守る必要がありますし、50年ともいわれる長期的な廃炉に至るまで原発作業員や技術者の健康を守ることも重要です。市民生活にとって、医療の優先順位が高いのはいうまでもなく、福島第一原発に最も近い中核市であり、また原発事故収束作業員・技術者にとっての最前線都市であるいわき市において、放射線の影響の臨床・研究・治療をすることは、いわき市民だけでなく日本全体に意義があることです。

医学部・メディカルスクール誘致は、医療の質・量の改善が主目的ですが、いわき市にとって、たくさんの副次的メリットや多方面への好影響が期待されます。例えば、好待遇の医学部教員・職員が居住することによる消費経済効果、働く場の拡大や、医学部が身近にあることにより高校生の進路の選択肢が増えること、医学部を目指す高校生が増えることにより、個々の生徒が学力を伸ばす動機付けが強く働くこと、そして一部の高校生の学力向上は周辺に波及し他の高校生の進路も広がること、いわき全体の教育レベルが上がれば、安心して首都圏の大企業の幹部サラリーマン家庭が、いわきに転勤できること、それがいわきの産業・雇用を下支えすることです。さらには、東京を頻繁に往復する医師や技術者が増え、常磐線のスピードアップの道筋が見えてくることにもなります。

医学部・メディカルスクール誘致のためには、いわき市全体を上げて歓迎する活動が必要です。特に、市長・市長部局の積極的な誘致活動及び用地提供等を含む受入条件の整備等が求められます。また多くの市民の協力・賛同も必要です。ぜひ誘致活動を応援下さり、積極的に関与していただけますよう、切にお願い申し上げます。

最後になります。いわき市、福島県浜通り全体及び茨城県北部の医療の将来は、これまでの地方医療計画等に基づく既存の政策の延長線上にはありません。問題の本質に焦点をあて、各医師が地域医療機関に従事することで地域から感謝され、そのことに喜びを感じていただけるような環境整備をしていかなくてはなりません。そのためにも、数十名単位の臨床医師を毎年輩出する医学部・メディカルスクールを誘致することが最も有効であります。国が認めた被災地への医学部新設について、千載一遇のチャンスととらえ、スピード感を持って、取り組んで頂きたい。

これらのことから、私は、請願第1号 いわき市に医学部を誘致に関する請願書について、請願並びに委員長報告に賛成の意を表するものであります。以上、請願について私の意見を申し上げましたが、党派・会派を超えて、いわきの安全安心そして光り輝く未来のため、議員各位の絶大なる御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、私の討論を終わります。

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「医学部誘致に関する請願書」に反対する理由が、議場で反対議員から開陳されました。その内容は以下のリンクのとおりです。とてもその内容に納得できるものではありません。

<「医学部誘致に関する請願書」反対理由に対する反論>
http://www.mikito.biz/archives/37853794.html