「いわきノート」は、いわきの現状を世界に届けるために、11名の筑波大学の大学生が取材を重ねたドキュメント映画です。数百時間にも及ぶインタビューや取材を続け、アップリンク様の協力を得て、86分間の映画という形になりました。
http://www.youtube.com/watch?v=zYWEZ1iVnJU
 
観ての感想は、今のいわきの現状を、ニュートラルに、多くの部分を切り取っているなあ、ということです。 86分間にすべては語り尽くせないものの、いわきに住む方(富岡からの避難者等も含む)の、感情の移り変わりや、絶望、希望等が、シンプルに描かれていると思います。3/2の東京会場@アップリンクの回に、首都圏の友人と一緒に参加しました。

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当日、筑波大生11名のうち8名が、舞台挨拶及び上映後の質疑応答をしてくれました。壇上の筑波大の学生は、学部も年次も異なり、男性2名、女性6名でした。映画制作には卒業単位にならないものの、熊本・広島・岩手出身の彼らは、何らか被災地にシンパシーを感じて、映画制作の呼びかけに応募したそうです。

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現在のところ、完成披露上映会スケジュールは、無料で以下の4日間です。アップリンクの浅井社長によれば、今後、評判を見て、全国へ上映館を拡大していきたいとのことでした。アップリンク様は、独自性の高い映画制作・配給を手がける独立系の映像会社です。渋谷区宇田川町(NHKのそば)で、小さな映画館の運営をしつつ、いわきノートようなメッセージ性の高い作品の制作支援をしているそうです。
■ つくば会場 3/11(火)MOVIXつくば
■ 東京会場  3/2(日)アップリンク FACTORY
■ つくば会場 2/21(金)筑波大学大学会館ホール
■ いわき会場 2/16(日)いわきアリオス小劇場 

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取材のとっかかりは、ワールドカフェ形式で複数回、開催されたいわき未来会議です。このメンバーである、菩提寺の霜村真康さん、夜明け市場の松本丈さん、デザイナーの藤城光さん、弁護士の菅波香織さんらの語り、そこから紹介された地元の方々へのインタビューをもくもくと続けたそうです。仮設住宅にお住まいの方、薄磯海岸のサーファー、富岡町の漁師、元東電協力会社の社員ら、多種多様な方々です。

取材を通じて、当初映画制作の単発の予定だった、筑波太生のいわきとの関わりが、将来も継続的なものになると確信しているそうです。質疑応答に丁寧に対応していただけました。

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いわき市民にとっては、この映画に出てくることは日常の一コマになっていて、「何を今更、いっているの」「もう、震災当時のことや現実を見たくない」という一部の批判はあるでしょう。ただ、いわき以外に住んでいる方々にとっては、この映画に描かれていることは、はじめて知ることなんです。実際、渋谷の会場に詰めかけた首都圏の層は、男性6割女性4割、年齢は20-50代、中心は40才代でしょうか。このような方々は、自らの時間を使って、お越し頂いたわけで、なんらかいわきの情報を取りたいと思って集まった方々です。感想を伺うと、やはり、いわきの現状をかいま見ることができてよかったという意見が多いと感じました。

いわきに住む限り、福島民報・福島民友・いわき民報の地元新聞、またFTV、TUF等の民放局の報道には、フクシマ特有の偏りがあります(だからこその、全国紙に対する存在意義なのですが)。結果的に他市、特に首都圏からどう見られているかが、自分たちで把握できていないという面があります。この会場に来られた方々の反応を見て、首都圏の一定層には、いわきの現状を知りたい、被災地を見たいというニーズがあることを確信しました。後は、これらの層を受入れる体制を、どういわきで作っていくかです。これを考え、構築していきたい。

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首都圏に住む友人が、このようなTシャツを制作し、いわきサンシャインマラソンに参加予定だったそうです。当然、前泊でいわき入りし、大雪で中止になったため、交通費・宿泊費はムダになってしまったわけですが、まったく意に介していませんでした。逆に来年こそ、出場・完走するぞ!との意気込み。彼をかき立てたのは、小名浜マリンパーク周辺での沿道の方々とのハイタッチと、「いわきへ来てくれてありがとう」の声援だそうです。これはぜひ、継続したい。

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